皆さまの募金で、困難な状況にある人々に寄り添って支援を行うことができました。
ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、チャイルド・スポンサーシップ以外にも多くの支援活動を行っています。こちらでは、2018年度に実施した母子保健、難民支援、水・食糧支援活動についてご報告します。
2018年度 事業支援分野ごとのダイジェスト
【事業実施国】
【支援の背景】
カンボジアは、安定的な経済発展を遂げる一方、依然として妊産婦や5歳未満時の死亡率は高くなっています。
支援地域のカンボジア・タケオ州では、5歳未満児のうち22.7%が低体重児。栄養不良改善は、国を挙げて取り組む課題となっています。
【支援の成果:母子保健サービスの質が大幅に向上しました】
2018年は、3カ年事業の2年目として、保健センター職員を対象とした産前・産後ケア、急性栄養不良児への対応等、各種研修を実施しました。
栄養不良の予防・改善活動には、母親・保護者を対象に地元の食材を使った安くて栄養価の高い食事の作り方を教え、体重測定による成長モニタリングを継続的に実施しています。
【支援地域からの声】
「以前は、保健センターに行っても誰もおらず、長時間待たされることがありました。今は職員が常駐し、子どもの予防接種についても丁寧に教えてくれます。
職員が村まで来て、子どもが下痢になったときの対応等、役立つ情報を伝えてくれる機会も増えました。今では、私の家族や親戚も保健センターのサービスを信頼しています。
【事業実施国】
ウガンダ、エチオピア、南スーダン、イラク、ヨルダン、ミャンマー
【支援の背景】
【支援の成果:質の高い中等教育が拡大しています】
また、生徒数の増加にともない、追加教室棟、図書室棟、自然科学実験室棟などを建設し、学習環境を整備しました
ヨルダンのイルビドでは、成績の向上しないシリア難民の子どもたちを中心に、補習授業を実施して、学習のつまづきを克服しました。
冬休みには、ヨルダン人とシリア難民の子どもたちが一緒に遠足へ行き、新しい友情を育むことができました。また、学校が子どもたちにとってより安全な場所となるよう、授業の進め方や体罰を使わない指導法についての研修を行いました。
【ジョウィ難民キャンプの子どもたちの声】
「ここでは、中等学校に通えて幸せです。努力すればするだけ結果が返ってくるので、将来のために頑張って勉強します」
【シリア難民の子どもの声】
6年前にヨルダンに避難し、シリアでは学校に通うことができませんでした。ヨルダンの公立学校では勉強についていくのが大変で、妹と一緒に補習授業に参加するようになりました。レクリエーション活動のおかげで、ヨルダン人の友だちがたくさんできました。【事業実施国】
スーダン、ソマリア、南スーダン、アフガニスタン、イラク、ヨルダン、ミャンマー、ルワンダ、バングラデシュ
【支援の背景】
【支援の成果:継続的に食料が得られる環境へ】
南スーダンの事業地旧ワラップ州で、栄養改善のために5歳未満児や妊娠中・授乳中の女性8,871人に対し食糧の配布や栄養改善の指導を実施しました。収穫量を向上するための農業技術の指導も実施しました
また、就学率の向上を目的に124校で学校給食を開始。その結果、家族が子どもの通学に前向きになり、6,335人の児童に対して給食が提供され、教育の機会も得ることができました。
【支援地域からの声】
次はナッツやモロコシなどを育てたいと思います。ご支援に感謝します」