地域の女の子の
希望の光に
ケニアのナンシーさん
「女の子は、学校に行かずに、早く結婚しなさい」そんな地域で育ったけれど、国で一番の大学・ナイロビ大学で修士号を取り、開発援助の仕事で世界中の子どもを救っているナンシーさん。今や、地域の女の子のロールモデルです。
詳しく見る青い医療服に身をつつんだ若い女性は、病院の廊下を通ったり、病室に入ったり、入院している患者の状態を確認したりと忙しそうです。その親しみやすさに、誰もがすぐに彼女と打ち解けます。彼女は通称エギさん、27歳。インドネシアの南スラウェシ州の州都マカッサルにある病院で働く医師です。
実は、彼女も、夢をかなえた「元チャイルド」です。
チャイルド・スポンサーとの出会いやワールド・ビジョンの教育プログラムが、彼女が夢を持ち、さらにそれをかなえるための努力や自信の礎となりました。
未来を切り拓く力。彼女のストーリーは、まさにチャイルド・スポンサーシップの支援が目指す子どもたちの姿を体現しています。
エギさんは、3人きょうだいの1番目として、パプア州のケーロム県に生まれました。そこはインドネシアの中でも辺境に位置し、多くの人々は基本的な生活もままならず、今日を何とか生きている環境でした。エギさんは、小学校2年生の時にワールド・ビジョンに出会い、高校生になるまで支援を受けました。
「スポンサーとの手紙のやり取りを通して読み書きを学んだの。学校で使うために、ペンやかばん、本、靴などももらった。スポンサーが助けてくれたおかげで、両親が学校の費用を払わずに済んだから安心した。スポンサーからお返しの手紙を受け取ったときは、特に幸せを感じた」
と、エギさんはかつて受けた支援をふり返ります。
当時、エギさんのスポンサーは、92歳でありながら、遥々カナダから会いに来たそうです。この海外からスポンサーを迎えるという体験が、徐々に「留学」という1つ目の彼女の夢を形づくることになりました。
チャイルド・スポンサーの恩恵は、学用品など物質的な支援に留まりませんでした。ワールド・ビジョンが提供する教育プログラムの活動が、「医者になりたい」というエギさんの夢のきっかけになります。
中学校に入り、エギさんは、友人とともに、ジャヤプラ(パプア州の首都)で行われた教育プログラムのトレーニングに参加しました。演劇やラジオなどを通じ、HIV/エイズなどに関する啓発活動に取り組みました。その中で、インドネシアの公共放送局でラジオのパーソナリティを務めることもありました。この活動の中で、エギさんは、地元の子どもたちのために懸命に働く、数少ない医療従事者の姿を目にしました。
このような経験を通じ、エギさんは「医者になる」という夢をいだくようになりました。
エギさんは高校を卒業するとき、海外で医学を勉強するための奨学金の存在を知りました。どうしてもその切符を掴みたかった彼女は、ケーロム県の代表としてドイツの大学に入るために、英語や数学の勉強に励みました。
「ワールド・ビジョンのおかげでケーロム県の外の世界を知った。だから、地元を離れるとき、もう何も驚かなかった」
エギさんは憧れの留学を実現させたのです。ドイツの大学で1年間医学の基礎を学んだ後は、中国で更なる勉強に励み、医学部を修了しました。異なる言語や文化にあふれた異国の地でも、彼女の学びへの熱意が消えることはありませんでした。
留学を経て、現在は夢だった医者として働くエギさん。医療従事者が少ない地元に、自分が受けた支援の恩恵を還元したいという想いも語ってくれました。
「すべての子どもたちは、夢を持つべき。夢は未来を拓く鍵のようなもの。他人の言葉に惑わされたり、貧しいことを理由にして諦めないで」
この言葉通り、スポンサーとの出会いや教育プログラムが契機となり、貧しい環境から夢に向かって外の世界に飛び出す決断をしたエギさん。すべての子どもたち、とくにパプア州の子どもたちが、自分のように大きな夢をもつことの重要性を強く主張します。
貧困、紛争、災害。世界の問題に苦しむ子どもとともに歩み、
子どもたちの未来を取り戻す活動に、
あなたも参加しませんか。
今あなたにできること、
一日あたり150円で子どもたちに希望を。
「女の子は、学校に行かずに、早く結婚しなさい」そんな地域で育ったけれど、国で一番の大学・ナイロビ大学で修士号を取り、開発援助の仕事で世界中の子どもを救っているナンシーさん。今や、地域の女の子のロールモデルです。
詳しく見る生まれたのは、明日の食べ物もない貧困家庭。しかし教育のおかげで、彼の才能は埋もれることなく、開花します。技術者となり、事故を防ぐ特許技術を開発して、多くの命を救いました。
詳しく見るお母さんを幼いころに亡くし、きょうだいたちを支えなければなりませんでした。そんな時に励ましになった、チャイルド・スポンサーからもらった手紙を、大人になってもずっと大切に保管しています。
詳しく見るクラシック音楽が大好きだったけれど、育ったスラム街では、誰からも理解されません。でもチャイルド・スポンサーからの夢への後押しのおかげで、楽器の修繕屋になり、自分らしく、楽しく働いています。
詳しく見る4歳のころ、紛争で両親を亡くし、一人ぼっちになりました。「一人じゃないよ」、彼女の孤独をいやし続けたチャイルド・スポンサーのおかげで、今は、多くの子どもたちに寄り添う、学校教師に。
詳しく見る支援を受けた自分の経験から、子どもの将来のために、どれだけ教育が大事かを知るマトソさん。地域の子どもたちを学校に送迎し、彼らの笑顔と未来を守っています。
詳しく見る