(2024.02.01)
令和6年1月1日に能登半島で震度7の地震が発生してから1カ月が経ちました。この地震により被災された皆さまが一日も早く安心・安全な日常を取り戻すことができるように祈りつつ、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は石川県へスタッフを派遣し、行政や他団体と連携しながら、必要な支援活動を進めています。
現在、輪島市門前町や輪島市の市街地にて、学校、保育園、輪島市健康ふれあいセンター(子育て健康課)、輪島市役所(輪島市教育委員会)、輪島市社会福祉協議会などを訪問し、子どもの居場所や学校再開に向けてのニーズ調査を行い、必要な支援物資をお届けしています。
加えて、輪島市総務部防災対策課の方から、仮設住宅への布団支援のご要望をうかがいました。こちらのご要望にもお応えできるよう、ただいま関係者や企業の方と連携・調整を行っています。
輪島市の市街地は地震による被害が甚大で物資も十分ではありません。二次避難や在宅避難、車中泊をしている家庭の子どもも多い状況です。市街地内にあるかわい保育園では、地域の複数の保育園の子どもたち計40人程度を受け入れて一時預かりをしています。
同市の門前町では、輪島市立門前東小学校に複数の小学校・中学校の生徒が集まって授業を実施しています(午前中のみ授業を再開。給食はなく、授業が終わると保護者が迎えにくる)。
こうした状況をふまえ、ワールド・ビジョンは、学校や保育園の再開にむけて、今まさに必要とされる物資支援を実施しています。
「自分たちはまだ大丈夫。ほかにもっと大変な人がいるからそちらへ...」と遠慮される方も多く、何度も足を運んでヒアリングを重ねる中で、必要な物資をお届けできることになりました。
1月29~31日にお届けした支援物資
地域の状況に合わせて臨機応変に「いま必要とされる支援」を迅速に届けていくことの重要性を実感しました。行政などとも連携しつつ、大きな支援の枠組みからどうしても抜け漏れてしまう細かなニーズをヒアリングし、丁寧に・迅速にお応えしていけるのはWVJの強みだと思います(特に、子ども用飲み物、アレルギー対応のお菓子、マス数指定のノート、仮設住宅の布団など)。
学校・保育園の先生や行政の職員の方のお話を聞いて、被災した街を歩いて、外から支援に来られている方の様子を見て、本当に大変な状況の中それぞれが今できることをしていると感じ、「"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる」の言葉を思い出しました。
1日も早く日常を取り戻せるように、引き続き子どもたちや地域の人に寄り添って必要な支援を届けていきたいです。