(2020.09.09)
アフガニスタン・イスラム共和国(以下、アフガニスタン)の基礎データ
首都:カブール
言語:公用語であるダリー語,パシュトゥー語の他,ハザラ語,タジク語等
人種:パシュトゥーン人,タジク人,ハザラ人,ウズベク人等
宗教:イスラム教(主にスンニー派のハナフイ学派であるが,ハザラ人はシーア派)
面積:652,225km2(日本の約1.7倍)
人口:3,890万人(2020年 世界人口白書)
中東に位置し、パキスタンやイラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、中国と国境を接している内陸国です。1994年頃からイスラムへの回復を訴えるタリバーンが勢力を伸ばしましたが、2001年より米国同時多発テロ事件を機としてアル・カイーダとタリバーンに対して軍事行動がなされ、タリバーン支配地域を奪還しました。2004年1月には新憲法が制定され、2014年にはアフガニスタン史上初の民主的な政権交代が実現しました。じゅうたんやレーズン、ピスタチオ、羊毛などを輸出していますが、不安定な治安状況により経済は厳しい状況です。(出典:外務省、国・地域、アフガニスタン基礎データ)
2015年の世界銀行の調査によると、アフガニスタンの家庭の4割近くが貧困ラインに満たない生活をしており、最低限必要な衣食住、教育、医療保健サービスを受けることができずにいます。
アフガニスタンでは断続的に続いた紛争の結果、国内の医療施設が破壊され、医師や看護師の多くが国外に流出したことから、現在に至っても十分な技術・知識を有した有資格の保健・医療従事者が不足していることが大きな問題となっています。とりわけ母子保健分野においては、2017年の妊産婦死亡率が638/10万出生 *、2018年の5歳未満児の死亡率が74人/1,000人中 **、という世界的にも高い水準となっています。
出典:
* Global Health Observatory data, WHO, 2019
** 世界子供白書2019、ユニセフ
ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第2課
アフガニスタンは40年以上にわたり紛争や自然災害の影響を受けてきました。人々の生活は非常に困難な中にありますが、これまでにワールド・ビジョンの活動を含む様々な国際支援により、私たちが取り組んでいる母子保健分野においても少しずつ改善が見られていますが、まだまだその途上にあります。これからも現地の人々と共に、少しずつでもその歩みを進めて行けたらと思っています。
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