アフガニスタン:事態を注視しつつ、活動再開に向けた準備を進めています

(2021.8.24)

ワールド・ビジョンはアフガニスタンに留まります

ワールド・ビジョンは、アフガニスタンに留まり、現地の多様な関係者と対話を重ね、また、国連機関や他の国際NGO団体、現地パートナー団体等と連携しながら状況を注視し、状況が整い次第活動を再開し、複合的な人道危機の中にある子どもたち・人々に支援を届けることができるよう、計画策定などの準備を進めています。

「ワールド・ビジョンは、これまで20年間そうしてきたように、アフガニスタンの人々とともに、最も弱い立場にある子どもたちと人々のために支援を続けていきます。」ワールド・ビジョン・アフガニスタン 事務局長 アスンタ・チャールズ

状況が整い次第、速やかに支援を届けることができるよう、今、皆さまのご支援が必要です。恐怖や紛争を逃れて暮らす子どもたちを支援する、難民支援募金へのご協力をお願いします
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ワールド・ビジョン・アフガニスタン事務局長 アスンタ・チャールズ

複合的な人道危機により、多くの命が危険にさらされています

長年にわたる紛争、壊滅的な干ばつ、新型コロナウイルス感染症の影響により、アフガニスタンでは、かねてより人道危機が高まっており、ワールド・ビジョンは最も弱い立場にある子どもたちに支援を届けてきました。厳しく流動的な現状にあって、その必要はさらに飛躍的に増大すると見込まれています。

アフガニスタンでは1,800万人以上の人々が人道支援により命をつないでいました。日々の命を支える支援を継続して届け続けられることが必要です。
世界食糧計画によると1,400万人が緊急の危機的なレベルの食糧不足に直面しています。また、アフガニスタンの34州のうちワールド・ビジョンが活動している4州を含む27州で、急性栄養不良に苦しむ人々の数が危機的レベルに高まっています。
200万人以上の子どもたちが栄養不良におちいるリスクに瀕しています。
情勢の混乱により、移動を余儀なくされる人が増大する中で、2021年末までに50万人が避難すると予測されています。避難する人々には、食糧、飲料水、住居、保健医療サービスへのアクセス、そして、暴力からの保護が必要です。
女性と女児の権利が、移動の自由を含めて、危ぶまれています。暴力、迫害、報復的措置からの保護は最優先課題です。中でも、少数民族や少数派宗教・宗派の女性や女児は、より深刻なリスクにさらされており、命を守るための保護サービスを利用できる必要があります。
情勢の混乱により物価が高騰しており、貧困家庭の人々にとって食糧などの生活必需品を入手することが困難になっています。

最も弱い立場にある子どもたちへの支援を、状況が整い次第、速やかに実行します

ワールド・ビジョンは、これまでに、干ばつに対する緊急対応において、3,600人の人々に食糧を支援し、2,500人の避難民の人々に衛生キットや子ども向け衣料を支援してきました。

今回の複合的な人道危機に際し、アフガニスタンの最も弱い立場にある人々100万人~そのうち半数は子ども~に、食糧、水、衛生、保健サービス、暴力からの保護など、緊急に必要な支援を届けるべく、準備を整えていきます。

これまで活動してきた4つの州、ヘラート州、ゴール州、バギス州、ファルヤブ州を中心に、故郷を離れ避難した人、また、故郷に留まるかあるいは帰還した人々も対象に、命を守るための支援を届けていきます。

アフガニスタンなど、紛争や自然災害、感染症大流行、日々刻々と変わる困難な状況にある最も弱い立場の子どもたちへの支援を行います。募金へのご協力をお願いします。
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