(2015.05.04)
大地震によって甚大な被害を受けたネパールに、少しでも早く多くの支援を届けるため、ワールド・ビジョン・ジャパンは坂賢二郎(ばん けんじろう)スタッフを派遣しました。
坂スタッフは、東日本大震災発生後3日目に現地入りした他、ハイチ大地震、スマトラ沖大地震など、数々の緊急支援の第一線で活躍しているスタッフです。
5月2日、現場に降り立った坂スタッフは「一見、カトマンズ市内は平穏に見えるものの、古い建物が集中する地域は被害も大きくなっています。山間部でアクセスの難しい地域では、構造的に強くない家が多いとのことで、ワールド・ビジョンも支援物資を届けるべく必死の努力をしています」と語りました。
翌3日、カトマンズから東に12キロほど離れたバクタプルで被災者に毛布を届けた坂スタッフは、「多くの人たちが生活に必要な物資の支援を心待ちにしていました。ただ、遠隔地ではいまだ十分な支援が届いていません。今後も継続的な支援が必要です」と、現地のニーズを報告しています。
また、カトマンズ市内のトディケルには、住むところを失った人々が避難する「仮設テント村」があり、ワールド・ビジョンはこの場所で、子どもたちが安全かつ自由に遊べる場所(チャイルド・フレンドリー・スペース、CFS)を開設しています。CFSを訪れた坂スタッフは、「すべてを失った家族の中で、'子どもらしさ'を取り戻すことができる環境がCFSです。被災して気落ちしている大人たちにとっても、子どもたちの楽しげな笑顔は大きな救いになっていると感じました」と語りました。