(2015.4.28)
ネパールで発生した大地震は発生から3日が経ち、死者4,000人、負傷者約6,400人と、日を追うごとに被災者が増え続けています。人口の約半数が18歳以下というネパール。国連児童基金(UNICEF)によると、この地震により約100万人の子どもたちが被災し、支援を必要としています。
ワールド・ビジョンは震災発生直後に支援を決定。4月27日には、最も被害を受けた地域の一つであるバクタプルで、仮設テント100張と毛布600枚を被災者に届けました。仮設テントを受け取ったチャンドラさんは、「家が全壊してしまい、悪夢の中にいるようです。でも、このテントのお陰で、少なくとも屋根のある生活ができます」と語ります。
「地震が起きた時はテレビを見ていたんだ。テレビが落ちてきて、僕は急いで外に逃げ出したよ。おうちに帰りたいな。明日はお気に入りのテレビ番組があるから、それまでには帰りたいんだ」と話すのは、10歳のサンジェッシュ君。お母さんと弟と一緒に、近所の学校に逃げてきました。多くの人々は、余震による建物の倒壊を恐れて広場等に留まっています。近く、天気が崩れる予報があり、雨をしのぐテントの配布が急務となっています。
ワールド・ビジョンは当初の支援規模を拡大し、10万人(2万世帯)を対象に、仮設テントや簡易マットレス、毛布等を届け、子どもたちの心理的負担を減らすため、子どもたちが自由に遊べる安全な場所(チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS))の設置を進めます。一方、安全な水や食料、仮設住居等の準備も同時に実施しています。