バングラデシュ、カルマカンダ地域の支援が終了を迎えました

(2019.10.04)

チャイルド・スポンサーシップを通して1994年からご支援いただいてきたバングラデシュのカルマカンダ地域開発プログラム(以下、ADP)は、当初の計画を達成し、2019年9月末日をもってプログラム終了を迎えました。

皆さまのご支援により、地域が変わり、子どもたちが「豊かないのち」を生きられるようになりました。
心からの感謝とともに、地域での活動をご報告いたします。

教育:学習環境が改善し、就学率が向上しました

25年間の支援期間中、授業料や制服、学用品などの支援や、校舎や校庭の建設・整備、机やイスなどの備品提供を通し、学習環境を整えてきました。また、合計10カ所の就学前教育センターを設立し、多くの子どもたちが小学校入学に向けた準備ができるようになりました。この結果、就学率は65%(2001年)から95.8%(2016年)に向上しました。

成人を対象とした識字教育や教育の啓発活動から、女性の社会進出に貢献することができました。また、地域のさらなる発展に日々努めている住民の中には、支援開始当初に支援を受けていた元チャイルドで、今は教員や医療従事者になった人もいます。

就学前教育センターで、小学校入学に向けた準備をする子どもたち

保健衛生:子どもの健康・栄養状態が改善しました

予防接種や栄養価の高い食事の重要性についての意識が低く、多くの子どもが病気や栄養不良になっていました。

栄養プログラムを通して地域内で手に入る食材を使って栄養価の高い食事作りを指導・普及することで、低体重の子どもの割合が60.6%(2008年)から28.7%(2016年)まで減少し、多くの子どもたちの栄養状態が改善されました。

今では、病気の治療や産前産後の健診のために地域の保健施設に通う人も増え、栄養プログラムは住民の主導で実施されるようになっています

低体重の子どもの割合が減少しました

支援地域から感謝の動画メッセージが届いています!

支援を受けたチャイルドの声

支援を受ける前は、その日暮らしの生活で2、3日食べずに過ごしたこともよくありましたが、ワールド・ビジョンの活動に参加するようになり、生活が変わりました。

また、両親が研修を通し子どもの権利や教育の重要性を理解してくれたので、私は小学校から大学まで奨学金の支援を受け、大学を卒業できました。


もし支援がなければ、今の私にはなれなかったと思います。ご支援のおかげで、教師になることができました!

モナさん(27歳)は生まれ育った地域のために働きたいと思い、カルマカンダ地域の小学校で教師としています

リンク さらに詳しくカルマカンダ地域開発プログラム終了報告書を読むにはこちらpdfアイコン

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バングラデシュ:子どもたちはこんな支援地域で暮らしています

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