- 首都:
- ジュバ
- 言語:
- 英語(公用語)、その他部族語多数
- 民族:
- ディンカ族、ヌエル族、バリ族、他多数
- 宗教:
- キリスト教、伝統宗教
- 面積:
- 64万km2(日本の約1.7 倍)
南スーダン共和国(以下、南スーダン)は、2011 年にスーダン共和国(以下、スーダン)から独立してできた世界で一番新しい国です。かつてイギリスとエジプトによる共同統治下に置かれていたスーダンでは、主にイスラム教を信仰するアラブ系住民が多い北部(現:スーダン)と、キリスト教や伝統宗教を信仰するアフリカ系住民が多い南部(現:南スーダン)を分断する植民地政策(南北間の交流禁止)がとられていました。
1956 年にイギリス・エジプトから独立する際、北部と、分離・独立を求める南部の間で内戦が勃発し、以来2011年の南スーダン独立まで、約半世紀にわたる長い紛争が続きました。このため、南スーダンでは子どもだけでなく大人も、平和な状態をほとんど知りません。長い内戦を経てようやく独立した後も、キール大統領派とマシャール前副大統領派の対立が、大規模でより複雑化した紛争に発展しています。