「子どものころ、母と兄弟6人でケニアのスラム街に住んでいました。母は野菜を売って生活していましたが、家族の食費もままならず、学用品も、靴すらも買えませんでした。
でも、僕の人生は変えられました。今度は自分が人の役に立ちたい。今日生きることに必死で夢を見ることも知らない、小さい頃の僕のような子どもたちのために」こう語るのは、2001年からチャイルド・スポンサーシップの支援を受け、立派に成長したスティーブンさん(24歳)。
支援によって学校に通えるようになり、優秀な成績により奨学金を受けて、現在、京都大学の大学院で農業エンジニアリングを学んでいます。
昨年、京都・兵庫で開催したイベント登場後は、参加した方から大きな反響をいただきました。1人でも多くの方にスティーブンさんに出会っていただきたいという願いをこめ、2016年11月4日東京でもイベントを開催しました。ご報告はこちら
「卒業後は、ケニアに戻りたいと考えています」
心に熱い思いを抱き、奨学金を得て日本で学ぶスティーブンさん。彼の、次なる夢とは・・・。
すべての始まりは、日本での偶然の「出会い」でした。2014年の年末、凍える寒さの中でホームレスの方の炊き出しボランティアに参加していた時、ボランティアとして同じ場所にいたのが現在タンザニアのチャイルド・スポンサーをしている筒井優子さんでした。
「正直、チャイルドに会ったこともないですし、自分の支援が役に立っている実感はあまりなかったんです。それが、(私のチャイルドではないですが)支援によってチャイルドがこんな風に成長するんだって知って感激して・・・」と喜びの声をWVJ事務局へ届けてくだった優子さん。
「何より感動したのはスティーブンさんの人柄が素晴らしいこと。彼は、深夜のアルバイトをして、そのお金でケニアの子どもたちを支援していると聞いて、誰かに助けられた経験があると、自分も誰かを助けたいと思うようになるんだなって。こうして、温かい思いは循環するんですね」
貧困のために未来への可能性が奪われている子どもたちがたくさんいます。でも、チャイルド・スポンサーシップの支援は確実に届き、子どもたちの人生に希望と変革をもたらしています。スティーブンさんの人生が変えられたように。
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夢をかなえたチャイルド~タンザニア編~
*このページの内容は、2015年6月26日に公開した「夢をかなえたチャイルド~ケニア編~」の内容を一部修正して、再公開したものです。