(2020.01.16)
ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、栃木県DPAT(災害派遣精神医療チーム)との協働により、台風19号の影響を受けた地域での活動を続けています。
2020年1月10日(金)には、栃木市の保育園からの要請により、災害後の子どもの心のケアについて職員の方々にご紹介する機会を得ました。災害後に子どもたちが示す一般的な反応について、認知発達段階に応じた理解を深めていただくとともに、子どもたちに身近に接する大人がどのような関わりをすると良いかなどについてご紹介しました。
職員の方々からは、「台風19号発生後、子どもたちが安心して過ごせるよう様々な工夫をしてきたが、そのような対応の大切さを再確認できた。今日の学びを今後の保育においても活かしていきたい」との感想が寄せられました。
翌日の1月11日(土)には、栃木県公認心理師協会との共催により、宇都宮市で「子どものための心理的応急処置(PFA)」研修を実施しました。
研修には、スクールカウンセラーや教育・福祉・保健・医療等の分野で緊急時に子どもの支援をする方など41人が参加し、「準備・見る・聴く・つなぐ」のPFAの行動原則を学ぶとともに、ストレスを抱えた子どもとのコミュニケーションについて、ロールプレイを交えて実践的に学んでいただきました。
参加者からは、「押し付けがましくない支援の大切さを、災害支援に関わる多くの人に知ってほしいと思った。今日学んだことを、職場に持ち帰って伝えたい」
「スクールカウンセラーとしてこれまで行ってきたことがPFAの行動原則に沿っていたことを再確認できてよかった」などの感想が寄せられました。
同様の研修を、2020年2月11日(火)に小山市でも実施する予定です。
WVJでは、現在も栃木県DPATとの協働により、栃木県内の台風19号の影響による子ども支援ニーズに対応するため、子どもの心のケアに関する研修や教育再開のための物資支援を行っています。
引き続き、時間の経過とともに変化するニーズを見極めながら、子どもたちの日常の回復をサポートする支援を提供していきます。