(2019.10.28)
台風19号の被災地で支援活動を続けるワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、10月26日(土)と27日(日)の両日、福島県郡山市の小学校で、子どもが安心して自由に過ごせる居場所「キッズスペース」を開設しました。
被災した子どもたち、特に、避難所で暮らす子どもたちは普段と違う環境に置かれるため、保護者や周囲に気を使うなどして、本来の子どもらしい振る舞いや遊びができません。このような子どもたちのストレスを少しでも和らげるため、WVJは、福島県を拠点に活動するNPO法人ビーンズふくしまと協働で、この活動を開始しました。
2日間でのべ16人の子どもたち(未就学児~高校生)が参加し、普段はできない新しい遊びにいきいきと取り組む姿が見られました。ゲームや工作などの室内遊びに加え、日曜日には校庭の遊具でも遊ぶことができ、子どもたちの顔にも笑顔が浮かびました。
「あたらしいともだちができてよかった」「わくわくどきどきしてあそべました」との感想を寄せてくれた子どもたちのほか、保護者からも「いつもは動き回ってばかりなのに集中して粘土あそびをしていた」「毎日でも開設して欲しい」という声が聞かれました。
担当した高橋スタッフは、「避難所ではどうしても遊びの種類が限られますが、キッズスペースができることで遊びの幅が広がり、大勢で自由におしゃべりしながら様々な活動ができ、子どもたちも夢中で楽しんでいたと思います。地域の皆さまの大きなサポートのおかげで運営できたことにも、心から感謝しています」と述べました。
WVJは、支援ニーズに対応しながら引き続き情報収集を行い、今後必要となる活動を検討・実施していきます。
※12月2日追記
10月26日(土)から週末ごとに実施してきた福島県郡山市での子どもの居場所支援は、すべての子どもたちが対象避難所を離れたことを受け、11月10日(日)をもって終了しました。7日間でのべ48人の子どもたちが参加しました。