(2023.03.31)
バングラデシュの首都ダッカ南部に位置する支援地域では、スラムに暮らし、家計を支えるために働いている子どもたちがいます。子どもたちが危険な労働から身を守り、安全な環境で成長するために、ワールド・ビジョンでは子どもの保護を目的としたプロジェクトを実施しています。
子どもたちが中退した学校に復学し、学びを続けることをサポートし、また、ライフスキル教育や縫製の職業訓練を実施することで、子どもたりは知識とスキルを身につけ、より安全な仕事に就職することができます。
縫製の職業訓練の修了式には、修了生、教師、保護者、コミュニティ関係者、株式会社サンブロス関係者、ワールド・ビジョン・ジャパンとワールド・ビジョン・バングラデシュからスタッフが参加しました。行政区や若者開発担当庁の関係者などから来賓をお迎えし、修了生含め約200名が修了のお祝いをしました。
修了にあたり、職業訓練を提供したコミュニティ団体代表のポーリー氏は「ご支援によって、多くの貧困家庭の子どもたちが職業訓練を無料で受けることができるようになりました。縫製技術というスキルを身につけることで、将来的に仕事に就いたり、起業することにもつながります。それは雇用だけでなく、自信を持つことや、家族を経済的に支えることにもつながります。地域をよりよく変えることもできるでしょう。ご支援に心より感謝を申し上げます」と謝辞を述べました。
式典に出席した株式会社サンブロスの小林久敏社長は「私は日本でファッションに関連するSunbrosという会社を経営しています。Sun=は太陽。世界を照らす太陽のごとき会社を目指しています。本事業のスローガンである「Spin the Thread of Dream(糸で紡ぐ夢 )」につながりますが、皆さんが作った洋服がいつか、日本でもみられる日を楽しみにしています。夢を必ず持ってください。夢の実現への第1歩は夢を持つ事からです。皆さんの夢が、私の夢でもあります。1本の糸から夢を紡いでいき、皆の夢にしていきましょう」と述べました。
保護者や地域住民の意識が変わり、子どもにとって安全な環境が維持されることを目指し、引き続き事業に取り組んでいきます。