(2020.10.27)
ラオス人民民主共和国(以下、ラオス)の基礎データ
首都:ビエンチャン
言語:ラオス語
民族:ラオ族(全人口の約半数以上57.1%)を含む計50民族
宗教:仏教(人口の約64.7%)。アニミズムの影響も強い
面積:24万㎢
人口:約649万人(2015年,ラオス統計局)
東南アジア内陸に位置する多民族・社会主義国家。1953年にフランスから独立後、内戦を繰り返し、1975年にラオス人民民主共和国が成立。長期にわたり政治的・軍事的に不安定だったため人材の国外流出が起き、経済開発が遅れています。国土の3分の1以上にベトナム戦争時に投下された爆弾が不発弾として残っていると推定されており*1 、土地利用・経済活動を阻んでいます。農業(特に稲作)が全雇用の7割以上、GDPの約25%を占めています*2 。ASEAN加盟国中で出生率が最も高く、全人口の42.9%が18歳以下となっています *3。
後発開発途上国*4であるものの、近年では経済的成長を遂げており、2011年には低位中所得国となりました。一方で経済成長の大部分を自然資源に頼っており、経済成長の恩恵が均等に行き渡らず環境破壊や都市部・農村部、民族間などの格差が問題となっています。
ラオスでは政府の規制により、チャイルドの個人情報や写真のお届け、手紙のやりとりをしていただくことができなくなりました。しかし、ラオスの子どもたちへの支援継続が必要な状況に変わりはなく、ワールド・ビジョンは引き続き地域での活動を実施しています。地図の★印のついた地域で活動を行っています。
ラオスでの活動の詳細こちら
ラオスでは都市部・農村部、民族間における格差が顕著です。また、教育、医療などの社会サービスの質が問題となっており、行政システムの能力強化、人権の保障も課題です。
データ出典
*1 国連 Country Analaysis Report: Lao PDR (2015)
*2 FAO (2010)
*3 Population and Housing Census(2015)
*4 開発途上国のなかでも特に開発が遅れている国
*5 UN Inter-Agency Group for Child Mortality Estimation (2019)
*6 Lao Social Indicator Survey II (2018)
*7 Early Grade Reading Assessment (2012)
*8 UNICEF Lao PDR
ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第1課