(2020.03.06)
カンボジア北部、タイと国境を接するプレアビヒア州は、国内でも特に貧困度が高く、妊産婦や5歳未満の子どもの死亡率、栄養不良率が全国平均と比べて非常に高い地域です。また、同州における水衛生設備の整備は国内で最も遅れており、安全な水を入手できる世帯やトイレを利用する世帯は多くありません。
このような状況を改善するため、今後3年間にわたり、カンボジア政府と協力しながら、お母さんや子どもたちが健康に安心して日々を過ごせるよう、母子保健・栄養・水衛生サービスの改善に取り組みます。
具体的には、
これらの活動を通して、持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる「誰一人取り残さない」世界の実現を目指します。
カンボジア駐在 松岡拓也スタッフ
カンボジア国内でも最も貧しく、あらゆる社会サービスの改善が求められる場所であるプレアビヒア州において、日本政府・国民の支援を受け、事業を実施できることを嬉しく思います。
私のカンボジア駐在員としての働きは4年目を迎えます。これまで南部のタケオ州で母子保健・栄養改善の事業を3年間実施してまいりましたが、この事業で得た知見や教訓を基に、子どもたちやお母さんたちにより効果的な支援を届けていきたいです。
私は家では3人の男子の父親です。もうすぐ生後6カ月になる三男はプノンペンで生まれました。異国での出産だったので、期待だけでなく不安も抱えながらその日を迎えましたが、母子ともに無事に守られ本当に大きな喜びを感じました。
「母子共に命が守られ、安全な出産となってほしい」
「この子がしっかりと栄養を摂り、健康に力強く成長していけますように」
「毎日汚れた水を汲みに行くのではなく、きれいで安全な水を使いたい」
日本人であろうが、カンボジア人であろうが、首都プノンペンであろうが、プレアビヒアの農村であろうが、私も家族も皆健康で安心して暮らしたいという気持ちは同じはずです。その願いを実現できるよう、日本の皆さまの温かなご支援を活用し、プレアビヒアの人々のために貢献してまいります。