(2019.09.02)
インドシナ半島に位置するベトナムのチャンエン地区では、子どもたちの生活習慣とスキル向上ために毎月子どもクラブを実施しています。
内気な子どもだったタオちゃん(12歳)が「子どもクラブに参加して変わった」と語ってくれました。
「前は、とても人見知りでした。クラスの友だちと一緒に活動するのも苦手でした。休み時間はいつも教室に座っていたし、学校に行くことも好きではありませんでした。学校が全然楽しくなかったのです」
「子どもクラブに入り、毎月活動に参加するようになりました。毎日の生活で使う色々なスキルを学び、自分が価値ある存在であることも知りました。
自分を守る方法や人との付き合い方も学びました。この活動に参加できるようになったことが嬉しくて、毎月の活動を一度も休んだことがありません」
今では自信を持って、人前に出ることができるようになったことも教えてくれました。
「1年経ち、子どもクラブ代表に選ばれ、チャンエン郡の子ども役員が集まる会議に出席することができました。最近では、子どもに対する暴力防止キャンペーンの子ども大使を選ぶ会議にも参加しました。
村で厳しい環境に置かれている子どもたちを支援するワールド・ビジョンのボランティアになりたいです」
チャンエン地域開発プログラム マネージャー、リエン・ホアン・プオンからメッセージが届いています。
「チャンエン地域より、心をこめてご挨拶いたします。いつも私たちの活動を支えてくださり、ありがとうございます。
2018年一番の成果は、956人の親が養鶏を学び、肉と卵を子どもたちに食べさせることができるようになり、5歳未満児の栄養不良率が減少したことです。
課題は、生活上の困難に直面している、特に弱い立場にある子どもたちへの支援です。
ご支援者の皆さまに支えられ、今後もこの地域に住む子どもたちのために活動を進めてまいります。
地域の人々を代表して、継続的なご支援に改めてお礼申し上げます」
インドシナ半島に位置するベトナムは、キン族が約86%を占めますが、53の少数民族も暮らしています。市場経済化が進められる一方、貧富の差の拡大や環境破壊などの課題も出てきています。
首都から車で約4時間の山岳地帯、チャンエン地域は道路の状態が悪く、教育や保健施設の整備、情報の普及が遅れています。また大小の河川が多く、雨期には鉄砲水や土砂崩れの被害が多く発生します。