タイからチャイルド・ストーリーが届きました!

(2019.03.04)

チャイルド・スポンサーシップを通して支援を受けている、子どもたちやその家族の様子をご紹介します。

皆のために行動できる人に

インドシナ半島中央部に位置するタイのトゥンワ地域では、地域住民が環境保護の必要性を認識し、持続可能な社会となるために啓発活動を行っています。

リーダー研修を受けたミンチャ君が、自分の変化について語ってくれました。

「以前のぼくは内気で、教室の前の方の席は絶対に座りませんでした。
皆の前で話す自信もありませんでした。何か決める前には友だちの意見を聞いていました。

リーダーシップ・キャンプに参加して、トレーニングを通して自分に自信がつき、公の場で自分の意見を言ってみようという気持ちになりました。その後、ぼくはほかのユース・リーダーシップ・セッションにも参加し、地域の若者を代表するユースリーダーにも選ばれました」

誰かのために行動すること、周りに頼られることをミンチャ君は喜んでいます。

今ではどうやって重要な決断をすればよいか自分で考えられるようになり、意見をはっきりと積極的に発言することもできます。先生や友だち、身近な人たちは、ぼくが皆のために行動できる人として頼りにしてくれています

ミンチャ君(15歳、前列中央)は内気な性格でしたが、リーダーシップ・トレーニングに参加し、自分に自信を持てるようになりました
ユース・リーダーシップ・プログラムに参加する子どもたち。グループをまとめリードする方法について研修を受け、自信と発展的な考えを持つことを学んでいます

多くの子どもたちに変化が起きています

「私たちはゴミの分別など、ゴミの適切な管理方法について学びました。ゴミについての理解が深まり、環境を守る方法もわかりました」
リットマートちゃん(12歳、前列中央)
「読み書きを教えるキャンプに参加して、タイ語の読み書きがうまくできるようになり、ほかの科目ももっと理解できるようになりました。成績が伸びて嬉しいです」
ピチャヤゴーンちゃん(12歳、前列左)
「卵を産んでくれる鶏がいて感謝です。栄養源としてこの卵を食べています。そしてこれからは、収入源となるよう教わった飼育方法を用いて多くの鶏を飼いたいと思っています」
ウンマリンくん(15歳、卵を持っている男の子)

皆さまのご支援に感謝しています

トゥンワ地域開発プログラム マネージャー、スキーラ・ソンノックからメッセージが届いています。

「トゥンワ地域の子どもたちを支援してくださりいつもありがとうございます。

2018年、最大の成果は、生徒たちとともに地域社会への啓発活動を行い、地域住民が環境保護の必要性を認識し、持続可能な社会となるためにどうしたらよいか考える機会をもてたことです。子どもたちと地域全体が、自分たちの生活の場を守る方法を学ぶことができました。

一方、最大の課題は、地域の特に若者と協力し、地域に貢献できるように協力体制を強める必要があることです。若者が自分たちの力で問題を解決できるようになり、次世代のために良い変化を起こしていくよう努めていきたいと願っています。

子どもたちのための継続的なご支援に、改めて感謝いたします」

トゥンワ地域開発プログラム マネージャー、スキーラ・ソンノックと地域の子どもたち

トゥンワ地域開発プログラムでは、教育保健衛生に関係する改善のほか、経済開発による生活安定を目指し、子どもたちが本来持っている可能性を伸ばすため、これからも活動を続けていきます。

リンク トゥンワ地域開発プログラム近況報告はこちらpdfアイコン

タイについて

タイは、インドシナ半島中央部に位置し、国王を元首とする立憲君主制の国です。山岳地帯にはモン・クメール系の少数民族もおり、独自の言語、文化を持っています。

首都バンコクから南へ約995キロ、車で約13時間のサトン県トゥンワ郡にて、トゥンワ地域開発プログラムを実施しています。2004年12月に起きたスマトラ島沖大地震およびインド洋津波により、地域の11の村が被災しました。家屋や道路などは建て直されましたが、住民の生活は依然として貧しく、日々の生活で精一杯の状況です。

関連ページ


ページトップアイコン 「タイからチャイルド・ストーリーが届きました!」トップに戻る