(2019.2.7)
ワールド・ビジョン・ジャパン(以下、WVJ)では、チャイルド・スポンサーの皆さまを対象に、チャイルド訪問と支援地域を視察する支援地訪問ツアーを年に2~3回ご案内しています。
2019年1月12日(土)~1月17日(木)に、ミャンマーの支援地訪問ツアーを開催し、日本各地から14名のチャイルド・スポンサーと、タバウン地域開発プログラムを訪問しました。
チャイルドとの面会の様子、支援地域訪問の様子をご報告します。
ミャンマーツアーは2005年以来でしたので、「ミャンマーツアーを心待ちにしていた」というチャイルド・スポンサーが多くいらっしゃいました。
チャイルドたちの歓迎の踊りやスピーチの後、チャイルド・スポンサーが日本の手遊び「アルプスいちまんじゃく」を披露され、チャイルドと一緒に日本の遊びを楽しみました。会話は、通訳(現地語⇔英語⇔日本語)を介してでしたが、一緒に折り紙をするなど交流の時間を持ちました。
タバウン地域開発プログラムでは、地域の人々から大歓迎を受け、地域の子どもたちがダンスを披露してくれたり、道の両側でお花を持って待っていてくれました。
WVJの活動が地域に受け入れられていること、現地スタッフと地域の方々の絆の強さを感じました。
訪問2日目は船に乗ってカレン族という少数民族の村を訪問しました。
子どもたちのダンスで歓迎を受け、チャイルド・スポンサーシップの支援活動に参加している住民の代表たちが、支援で地域や自分たちがどのように変わったかを発表してくれました。その後、村を歩いて活動の様子を視察しました。
ワールド・ビジョンでは、タバウン地域開発プログラムを含むミャンマー全体で、貯蓄グループの活動に注力しています。地域では、貯蓄をする習慣が根付いていなかったため、95%の世帯が貯蓄をしていませんでしたが(2014年時点)、昨年は21の貯蓄グループが活動しました。ツアーで訪れた村でも貯蓄できるようになった世帯が増え、子どもが大学に進学できるようになった家族もいます。
この地域では子どもによる貯蓄グループもあり、子どもの時から貯蓄する習慣を学んでいます。
タバウン地域開発プログラムの事業地内には、多くの川が流れています。そのため、毎年雨季がくると洪水が発生し、木や竹でできた家は流されることがあります。
地域の人々の強い願いで、チャイルド・スポンサーシップと皆さまからの特別なご寄付で、家の高床を支える柱のコンクリート化の支援を行っています。
コンクリートの土台柱は支援で建てますが、その上の家は、それぞれの住民が自己負担で建てています。貯蓄グループに参加して、貯蓄できるようになったことで家を建て替えることができた住民もいます。
頑丈な柱にすることで、水害に強い家に安心して暮らせます。「2020年までに村の全世帯の高床の柱がコンクリート製になることを目指しています」と住民の代表が語ってくれました。
支援地訪問中の2日間は、地域の方に昼食をご用意いただきました。2日目は地域の川で取れたえびや、養豚・養鶏で育てたブタ・トリ、WVJが支援している家庭菜園で収穫された野菜を使った料理を出してくださいました。心づくしの「ご馳走」を、おいしくいただきました。
※チャイルド・スポンサーシップによる家庭菜園支援
タバウン地域は米どころのため、稲作の習慣はありましたが野菜を育てる習慣はなく、栄養バランスに偏りがありました。この村では2006年より家庭菜園支援を行っています。
新鮮な野菜を食べられるようになり、子どもたちの栄養状態が改善ました。また、家庭で消費しきれない野菜は、売って現金収入を得ています。
子どもたちのために心を込めて、就学前教育センターのペンキ塗りを、地域の住民とチャイルド・スポンサーで行いました。当初、壁1面のみの予定でしたが、最終的に3面塗ることができました。