ミャンマーからファミリー・ストーリーが届きました!

(2019.05.10)

チャイルド・スポンサーシップを通して支援を受けている、子どもたちやその家族の様子をご紹介します。

借金を返して起業できました!

旧首都ヤンゴンから車で約6時間、タバウン地区はミャンマーの南西部、イラワジ川のデルタ地帯にあります。陸路の交通手段が未発達な上、雨期には地域の半分以上が川の水で冠水し、経済開発が遅れている地域です。



「以前は、我が家の収入が安定していませんでした。仕事のないときは高利貸しから借りるしかありませんでした。借金に苦しみ、子どもたちの教育や娘の医療費が心配でした」

と、チョさんは言います。

「2014年にワールド・ビジョンから貯蓄・融資組合の始め方を紹介されました。村で貯蓄グループを作り、お金の貯め方と、投資で増やす方法を教わりました。家族の急な出費に備える貯蓄も、グループで実践しています。

2014年からこの活動に定期的に参加し、今では借金を完済することができました。村で食料品店を始める資金も貯めることができました。家族の収入が増え、子どもたちの教育費への心配が減りました

チョさん(貯蓄記録の紙を持っている女性)は、貯蓄グループに入ったことで、家族の必要を満たせるようになり喜んでいます

貯蓄グループの運営が広がっていく様子を副代表を務めるアヌンさんも喜んでいます。

「21の貯蓄グループ運営により、6人のスタッフのお給料を払えています。自立して運営できるようになりました」

貯蓄グループの副代表アヌンさん(緑の上着を着ている男性)

多くの子どもたちに変化が起きています

「村の幼稚園は楽しいです。楽器で遊んだり、本を読むのが好きです」
ウィンベルちゃん(5歳、青い服の女の子)
「野菜のおかげで家族の食事を準備しやすくなりました。毎日学校から帰ったら、水やりをします。野菜作りも覚えました
ナウちゃん(11歳、赤いシャツの女の子)
「以前は土地がやせていて、野菜作りに向いていませんでした。いまは、近所のみんなが菜園を作っています。家畜のたい肥を使った肥料作りが村に普及したおかげです
フトーくん(12歳、赤と青のシャツを着た男の子)


皆さまのご支援に感謝しています

タバウン地域開発プログラム マネージャー、テト・パイン・ピヨからメッセージが届いています。

「皆さまのご支援のおかげで、地域の子どもたちに新しい機会を提供できています。

最大の成果は、子どもたちと地域の人々が貯蓄習慣を身に着け、貯蓄やローンを家族のために効果的に使えるようになったことです。
課題は、洪水の影響を受けやすい地域の家屋の強化です。洪水に耐えられる家づくりの研修の機会を設けたいと願っています。

皆さまの寛大な継続したご支援により、今後も地域の子どもたちの生活改善に努めて参ります。子どもたちに代わり、温かいご支援に心よりの感謝を申し上げます」

タバウン地域開発プログラム マネージャー、テト・パイン・ピヨと地域の子どもたち

タバウン地域開発プログラムでは、教育保健衛生の改善を目指し、子どもたちが本来持っている可能性を伸ばすため、これからも活動を続けていきます。

リンクタバウン地域開発プログラム近況報告はこちらpdfアイコン

ミャンマーについて

南アジアに位置するミャンマー。2011年に文民政権が発足し、民主化と経済改革への取り組みが行われています。
ビルマ族が約70%を占めますが、多くの少数民族も暮らしています。

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