バングラデシュは南
アジアに位置し、
インド、
ミャンマーと国境を接し、南はインド洋に面しています。日本の4割ほどの国土に約1億5000万人が暮らし、イスラム教徒が約90%と多数派。国の中央部をガンジス川が流れ、国土の大部分はデルタ地帯のため、台風や洪水などの
災害の被害を受けやすい国です。
ビルゴンジADPでは、子どもたちが地域の人々の中で大切に保護されて成長できるよう、子どもたちやその家族に啓発活動を行っています。
今年は1,688人の子どもたちが子どもフォーラムに参加し、早婚や子どもへの暴力をなくし、子どもの権利を守るために自分たちの意見を発表しました。
「以前の私は、子どもの権利に関わる問題に特に関心を持っていませんでした。早婚はよくあることだと思っていました。でも、ワールド・ビジョンのプログラムに参加してから考えが大きく変わりました」
こう話すのは、16歳のアキちゃんです。
「3年前に子どもフォーラムに加わり、子どもの権利やライフ・スキル*、報道活動についての研修を受けました。私は今、子どもにとってより良い地域づくりのために、一生懸命活動しています。
友だちと一緒に毎月、早婚や児童労働の問題を取り上げ、若者や親を対象とした啓発集会を開いています。学校では、子どもたちが感情のコントロールや、将来のための正しい意思決定について学ぶための研修を企画・運営しています。今ではこの地域から早婚をなくそうと、生徒たちは熱心に活動に取り組んでいます」
(*問題解決、対人関係、計画性など、生きていく上で必要な知識・技術)
また、ビルゴンジADPのマネージャー、アドヴェント・トリプランドからは、次のようなメッセージが届いています。
「ビルゴンジ地域の子どもたちと住民を代表して、皆さまの温かいご支援にお礼申し上げます。皆さまのご支援は、教育や保健、啓発活動を含む多くの取り組みに活かされ、地域の子どもたちの栄養不良、病気、死亡件数も減少しています」
ビルゴンジADPでは、妊婦への健診とカウンセリング、就学前教育センターでの発育支援プログラム等も行っています。地域の状況を少しでも改善して、子どもたちが本来持っている可能性を伸ばすため、これからも活動を続けていきます。