(2017.10.06)
「私の妻が、生き延びているかどうか分かりません。私たちの家が燃やされた時、妻は家の中にいました。
私は2人の息子を抱きかかえ、飛び出すしかありませんでした。
3歳の長男、アロムは、彼の母親がもう生きていないかもしれないことを理解していて、思い出すたびに泣きじゃくります」(アシフさん)
「私の子どもたちは全員、熱があり、苦しんでいます。特に生後3カ月の娘のことが心配です。
私たちの村では、たくさんの人が殺され、家が燃やされました。やっとの思いで暴力から逃れ、ここにたどり着き、今は安心しています。怖くて、故郷には戻れません」(ショキーナさん)
「私たちの村では、400~500人が殺されました。『国から出ていけ』と脅され、私たちはバングラデシュへ逃れました。
難民キャンプへ来て、今日で10日が経ちます。何日も、空腹で歩きました。川で水を飲みました。暴力から逃れるには、山や川などの険しい場所を歩かなければならなかったのです。いつ、どこから銃弾が飛んでくるか分からなくて、常に怯えながら歩きました。
雨が激しく降り、足元も悪く、娘のロヒーナ(20歳)は孫のシャブ(5カ月)を抱えながら、何度も転びました。義理の息子(ロヒーナさんの夫)が生きていれば、力になってくれたでしょう。しかし、彼は、殺されました。
私とロヒーナは、交代でシャブを抱え、歩きました。危険な虫や野生動物がいるジャングルで、夜を過ごすことはとても危険で、怖かったですが、他に選択肢はありませんでした」(ローザさん)
「難民キャンプでの生活は、ひどいです。食べ物、水、トイレ、身体を洗う場所など、何もありません。
生後20日の娘が母乳を求めて泣きますが、私も何も食べていないので、母乳が出ません。新生児でまだ他に何も食べられないのは分かっていますが、おなかを空かせて泣いているのです。
何か、この子にあげられるものはないですか」(ライハナさん)
「息子のジャハール(2歳)は、発熱と咳が7日間も続いています。身体も熱く、とても心配です。
もう、20日間も、まともに食べられていません」(トヨバさん)