(2017.3.21)
ワールド・ビジョン・ジャパン親善大使の酒井美紀です
フィリピンのスモーキーマウンテン(ゴミ山)で生活する女の子との出会いをきっかけに、
私は、国際協力を決意し、チャイルド・スポンサーになりました
あれから12年
あの頃とは、きっとちがう
私も、フィリピンも
6年前に母親となった私
3年前に大型台風に襲われたフィリピン
今、一体、どうなっているのだろう
今、私は、何を感じるのだろう
2017年1月、思い出のフィリピンを訪ねてきました
そこで見たこと、聞いたこと、そして感じたこと
ありのままお届けします
幹線道路の橋の下、狭い割れ目の中に住んでいる7歳の女の子、アニンちゃんとその家族に出会いました。
家の真下の汚い川からはゴミの悪臭が放たれています。アニンちゃんは、毎日ゴミを拾って得るわずかなチップで、貧しい家計を助けています。私も、ほんの少しだけ、一緒にゴミ拾いをさせてもらいました。
学校には行っているみたいで少し安心しましたが、ご飯を食べられない日もあるそうで、胸が痛みました。
台風で甚大な被害を受けたサマール島で暮らす11歳の女の子、ジョアンナちゃんに出会いました。破壊された家は、支援で再建されましたが、今、お母さんはいません。2年前に弟を出産した時、十分なケアを受けることができず、命を落としてしまったのです。
「貧しかったから」悔しさと悲しさが、お父さんの一言から刺さるように伝わってきました。
ジョアンナちゃんは、あらゆる家事をこなしながら、わずかな時間で学校に通っています。「人を助けたいから、お医者さんになりたいの」と、夢を話してくれました。
ジョアンナちゃんの心の声がとても強く聞こえた気がしたからです。
「本当は不安だし、心配ごともいっぱいあるよ。でも、声にできないの」という震える声。
私は、そのような「届かない想い」をもっと伝えていきたい、と思いました。
ついに! 私のチャイルド、サンドリアン君に会えました!
待ち望んだ日が実現して、興奮がずっとおさまりませんでした。日本から持って行ったシャボン玉やおもちゃの車で一緒に遊び、お昼ご飯を一緒に食べ、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
台風で、サンドリアン君の家は破壊されてしまいましたが、資材の支援を受けて、今は以前よりも災害に強い家に住んでいます!
サンドリアン君のたくさんの笑顔を見られて、とっても嬉しかったです!
ありがとう、サンドリアン君!
12年前、私はチャイルド・スポンサーシップと出会い、それからずっと参加しています。
緊急な時だけ支援するのではなく、息長く、地域の必要に応える長期支援に賛同したからです。教育、保健・栄養、水衛生の分野はもちろん、フィリピンのように自然災害が頻発する地域では、災害リスク削減のための啓発活動や生計向上にも日頃から取り組んでいます。
チャイルド・スポンサーシップは、今だけでなく、次世代まで続くような、地域と人々の「変革」を目指しているのです!
素敵だと思いませんか?
子どもたちの笑顔のために、未来のために、私はこれからもワールド・ビジョン・ジャパンの働きを精一杯、応援します。
「"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる!」
ワールド・ビジョン創設者のこの言葉、私は大好きです!
ドラマ、映画、ラジオ、CM、本、舞台等、多方面で活躍
2005年よりチャイルド・スポンサー
2007年よりワールド・ビジョン・ジャパン親善大使として活動