ネパール大地震:発生から6カ月 緊急支援から復興支援へ

(2015.10.23)


約23万人に届いた緊急支援

マグニチュード7.8の巨大地震がネパールを直撃し、8,800人以上の命が奪われてから、10月25日で半年を迎えます。ワールド・ビジョンは地震発生直後から、子どもや女性、遠隔地に住む人々など、最も困難な状況にある人々を対象に活動を続けました。

仮設住居に必要な資材(屋根用鋼板、防水シートなど)を86,410人に、安全な水やトイレ設備を96,945人に届けました。また、54の仮設校舎を設置し、8,214人の子どもたちが学び続けられるよう支援しました。このほか、8,000人以上を対象に、現金収入を得られる取り組みを実施するなど、この半年の間に22万9,021人に支援を届けることができました。

仮設校舎(後ろの建物)で勉強する子どもたち。おそろいの通学セットも受け取り、嬉しそうです
仮設校舎(後ろの建物)で勉強する子どもたち。おそろいの通学セットも受け取り、嬉しそうです

子どもたちの声

プレンカちゃん(5歳)
「地震なんてもうこなければいいわ。だって、今でも怖いんだもの。でも学校にいる時は、お友達や先生が近くにいるから怖くないの。毎日学校に行くのが楽しいわ


バビ君(8歳)
「お父さんが新しい家を建て始めたんだ。お金が足りなくていつ完成するか分からないけど、家ができれば、兄弟みんなで安全に眠ることができるよ。僕の家だけじゃなくて、友達みんなの家も新しくなればいいなって願ってるよ


ジェニカ君(4歳)
お父さんにもう一度会いたいな。地震の後、お母さんが『お父さんは遠いところに働きに行ったのよ』って言ったんだ。すごく優しいお父さんだったから、僕は毎日会いたいのに...」


子どもたちは、困難な状況にも負けず懸命に生きています。

プレンカちゃん(5歳)
ブレンカちゃん(5歳)

復興支援:災害に強いコミュニティを目指して

ワールド・ビジョンは、これまで行ってきた物資配布などの緊急支援を10月で終え、11月からはより災害に強いコミュニティ構築を目指した復興支援に軸足を移します。緊急災害に備えた地域の体制を整え、地域の人々が自らの力で災害から立ち直ることができるよう、コミュニティやその他関係者との連携を深めつつ、長期的な施策を進めます。このプログラムは、コミュニティの可能性を開花させ、将来発生する災害による被害を最小限にとどめ、変化に順応することを目指しています。

「私はネパールの方々の回復力に驚かされています。この半年間、彼らは、自身が求める生活を取り戻そうと大変な努力を重ねてきました。そして、それは実現されようとしています私はこの先、この勤勉なコミュニティの方々とともに、子どもたちのより良い未来のために働けることに興奮しています」ワールド・ビジョンのネパール大地震対策チーム責任者であるジェニファー・マッキャンは、こう語りました。

屋根用鋼板をコミュニティの人々と運ぶスタッフ
屋根用銅板をコミュニティの人々と運ぶスタッ

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