(2015.10.06)
ADP開始当時、母親たちは子どもの健康について十分な知識がなく、特に5歳以下の子どもたちの栄養不良が大きな課題でした。インドネシアでは、保健所が予防や啓発を含めた医療サービスを住民に提供していますが、保健スタッフの能力は低く、母親たちに十分な指導を与えていない上、行政機関によるトレーニングも限定的でした。
支援により、保健スタッフのべ282人に対し、乳幼児の食事指導や母親学級のトレーニングを継続的に実施。保健スタッフの能力が向上し、より良く活動できるようになったことで、母親たちの育児にも変化が現れました。より適切に子どもをケアできるようになり、子どもの健康状態が改善しました。
リナさんは教育関係の仕事に就きたいと願っていましたが、高卒だったため教師になれず、幼稚園の事務職員として働いていました。しかし、ADPが実施した1年間の幼児教育に関する研修に参加し、その後大学で教育学の学位も取得しました。今は正規の幼稚園教諭として、幼い子どもたちを教えています。
「ADPの活動に参加して、多くの友人と貴重な知識を得ることができ、世界が広がりました。子どもたちを笑顔にする仕事ができて幸せです」と話しています。