【奇跡の国、ルワンダ】 生き残った「命」をつなぐ ~ギル君のストーリー~

(2016.4.12)

ぼくは、ギル。ここにいます。

毎朝、目を覚ますと、まきを拾いに出かけます。
朝ごはんは、ありません。
1日1回の食事では栄養が足りず、体調を崩しがちです。
今日も、咳が止まりません。

お父さんは、あの大虐殺を生き延びました。
家族を殺され、自分も怪我を負い、今も後遺症に苦しんでいます。
それでも、僕たちのために小さな畑を耕し、懸命に働いています。

「ギルには、希望を持って生きる力を身につけてほしい」
お父さんはそう願って、僕を学校に通わせてくれています。
お腹がすいたまま勉強をするのは楽じゃないけど、僕は、クラスでは1番です。
上の学校に進んで、仕事をみつけて、小さい兄弟たちを助けたいと願っています。

僕はギル。9歳。
大きくなったら、お医者さんになりたいです。

ルワンダのギル君(9歳)

ギル君の日常

水汲みの途中で休憩するギル君。水汲みも大切な仕事のひとつです。
水汲みの途中で休憩するギル君。水汲みも大切な仕事のひとつです。
「家族を殺した人をゆるすことは、簡単なことではなかった」と語る、ギル君のお父さん。想像を絶する苦難を乗り越えたお父さんにとって、ギル君は未来そのものです。
「家族を殺した人をゆるすことは、簡単なことではなかった」と語る、ギル君のお父さん。想像を絶する苦難を乗り越えたお父さんにとって、ギル君は未来そのものです。
時間ができると、ギル君は弟とサッカーをして遊びます。ボールは、プラスチックシート等のごみを、ヒモで縛って作りました。
時間ができると、ギル君は弟とサッカーをして遊びます。ボールは、プラスチックシート等のごみを、ヒモで縛って作りました。

生き残った「命」をつなぐ

アフリカ大陸の小さな国、ルワンダ。
ギル君の育ったこの国には、残虐な殺りくの歴史があります。

1994年4月、二つの民族の対立が激化し、100日間で80万人が命を落とすジェノサイド(大虐殺)が発生。
隣人同士が殺し合うという、歴史上まれに見る惨劇は、ルワンダの人々の心と体に、深い傷を残しました。

すべてを失った人々が見た希望、それは、子どもたちです。
「もう一度、美しいルワンダを取り戻す」
その想いを胸に、人々は、子どもたちは、必死に生きています。

子どもたちは、水や食事が十分にとれなくても、休みなく重労働を強いられても、健気に将来を夢見ています。
 「お医者さんになりたい」
 「先生になりたい」
 「学校へ行きたい」

子どもたちの夢が消えてしまう前に、あなたの手で、生き残った命を、希望を、つないでください。

今、日本からできることがあります。
チャイスポ申込み1

ページトップアイコン 生き残った「命」をつなぐ~ギル君のストーリー~ トップに戻る