(2016.3.17)
「あの時にワールド・ビジョンがいなかったら、今の私はいません」こう語るのは、かつてチャイルド・スポンサーシップの支援を受け、夢をかなえて医師となったジョンさんです。
ジョンさんが生まれ育ったのは、アフリカのケニアのマサイ族の村。両親は学校に通ったことがなく、近所にも学校に通う子どもは少なかったと言います。
「初めて学校に行った日のことをよく覚えています。10歳のある日、着の身着のままトラックに乗せられ学校に連れて行かれました。両親は抵抗しましたが、政府の命令だということで強制的に連れていかれたのです。家族は貧しく、靴や制服を買うお金もなく、マサイ族の布だけを羽織って裸足で通学していました」
勉強を続けるうちに「新しいことを学ぶのが楽しくなった」というジョンさん。「1980 年にワールド・ビジョンが村を訪れ、チャイルドとして登録されました。新しい靴と制服が支給され、本当に嬉しかったのを覚えています」。喜びに胸躍らせながら勉強に励み、優秀な成績を修めるようになりました。
「経済的な理由から進学をあきらめていましたが、ワールド・ビジョンが必要な奨学金を得られるよう働きかけてくれ、勉強を続けることができたのです」
やがて「自分も人の役に立ちたい」と願うようになり、"医師になる" という夢を持つようになりました。その思いを胸に大学で学び、医師となり、現在はいくつかの地域保健センターを束ねる責任者を務めています。
農村に住む人々が貧しくとも必要な医療サービスを受け、健康な毎日を送れるよう日夜奮闘しています。
ジョンさんは言います、「私はただ勉強がしたくて仕方なかった少年に過ぎませんでしたが、支援により勉強を続け、医師となり、人々に恩返しできるようになりました。チャイルド・スポンサーシップの支援は確実に届き、一人の子どもの人生に大きな変革をもたらします。ぜひ日本でもたくさんの方に支援の輪に加わっていただきたいです」
アフリカでチャイルド・スポンサーを待っている子どもたちはたくさんいます。ぜひチャイルド・スポンサーシップに参加し、子どもたちの夢を支えてください!
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