(2022.7.1)
2022年2月にウクライナ危機が発生し、日々深刻化する難民・避難民の子どもたちの状況を受け、ワールド・ビジョン・ジャパン(以下WVJ)では、"世界難民の日"にむけて、紛争下の子どもたちに支援を届けるサポーター1000人を募集するキャンペーンを行いました。4月25日から6月30日までの期間中、774人の方々が、新たなサポーターとして、子どもたちの命を守り、回復を支え、未来を築く支援にご参加くださいました。多くの方々にご協力をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。
また、このキャンペーンを広めてくださいというWVJの呼びかけに多くの皆さまが応えてくださり、Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSでご家族やご友人に、ワールド・ビジョン・ジャパンの取り組みを紹介してくださいました。お一人おひとりが関心を持ち、知り、参加し、伝えるというアクションが、より多くの子どもたちに支援を届けることにつながります。多くの皆さまにキャンペーンにご参加・ご協力いただき、本当にありがとうございました。
ワールド・ビジョンは、ウクライナ危機発生直後から支援活動を開始し、その後も、増え続ける難民・避難民の動向、そして刻々と変わる情勢を見極めながら、支援活動の拡大を図ってきました。現在、ウクライナ、ルーマニア、モルドバ、ジョージアの4カ国にて活動を展開しており、これまでに子ども46,976人を含む116,313人の人々に支援を届けることができました。危機発生後、真っ先に必要となる緊急支援物資の配布から始まり、現在では、避難してきたウクライナの人々、そして彼らを支えるホスト・コミュニティの人々を対象とした現金給付支援や、子どもたちの教育再開、心のケア、サマーキャンプ等を計画・実施しています。
しかし、過酷な避難生活を強いられているのは、ウクライナの人々に限りません。世界の難民・避難民の数は増加の一途をたどり、2022年5月、ついに1億人を超えました。ワールド・ビジョンは、ウクライナやその周辺国で支援活動を行う一方、シリア・アフガニスタン・南スーダン等で、紛争下の子どもたちへの支援を継続しています。ところが、世界中の難民・避難民を支援するために割り当てられていた資金が、ウクライナから逃れてきた人々のために流用されている現状があります。どの国から逃れてきたかに関わらず、すべての難民・避難民は支援を必要としています。食料価格の高騰や、気候変動、新型コロナウイルス感染症等による影響を受ける中、子どもたちの命と未来を守るために、引き続き皆さまのお力添えをよろしくお願いいたします。
難民支援募金について詳しく知る
キャンペーン期間中、以下の2つのイベントを開催し、多くの皆さまにご参加いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
ウクライナ人道支援特別コンサート「平和への希望 歌声とともに」
日時:2022年6月8日(水)
出演者:オクサーナ・ステパニュック(ソプラノ)、比留間千里(ピアノ)
参加者数:会場300人以上、Youtubeライブ配信350人以上
イベント詳細、および見逃し配信はこちらからご覧ください
ウクライナ・シリア|紛争下の"今"を支える支援とは?
日時:2022年6月16日
登壇者:木内真理子(WVJ 事務局長)・伊藤真理(緊急人道支援課 課長)
参加者数:214名
イベント詳細、および見逃し配信はこちらからご覧ください
"ちょっとでも誰かの人生に寄り添えたらいいなと思い、毎月寄付することに決めました"
"微力ですが支援できる場を提供していただき、こちらこそ感謝です"
このキャンペーン期間中に、サポーターとしてWVJの支援の輪にご参加くださった方々の声です。
私たちワールド・ビジョンの「すべての子どもに豊かないのちを」というビジョン、そして、70年間受け継いできた「すべての人々に"何もかも"はできなくとも、誰かに"何か"はきっとできる」という創設者の想いにも共感し、日本の多くの皆さまが紛争の影響を受ける子どもたちのために一歩を踏みだし、支援にご参加くださったことに、心より感謝申し上げます。
皆さまがお寄せくださったご支援は、子どもたちの命を守り、回復を支え、未来を築くため、大切に活用させていただき、さらなる活動を進めてまいります。