(2022.04.21)
ワールド・ビジョンは、危機発生直後からルーマニアを拠点に活動を開始し、現在はルーマニアをはじめモルドバ、ジョージア、ウクライナ国内において紛争の破壊的な影響に対応しています。具体的には、「3~5月の間に29万人の子どもとその家族に必要な支援を届ける」ことを目標に、次の3つの柱に基づいた活動を進めています。
① 基本的なニーズへの対応
基本的な食料、住居、衛生環境のニーズを満たすため、現物支給と現金支給を実施します。
② リスクからの保護
子どもの保護、ジェンダーに基づく暴力の防止、心理社会的支援サービスの提供等、紛争の影響を受けた子どもと女性を支援し、性的搾取や虐待から保護します。
③ 各種サービスへのアクセス確保
情報、教育、医療、社会的保護等、あらゆる基本的サービスを受けられるよう支援します。
【支援を届けた人数:57,954人 うち、子ども24,105人】
【届けた物資・サービス】
【各国での活動状況】
・10万米ドル相当の食料、衛生キット、通信機器、ベビー用品を、ブカレスト最大の収容規模(2000人)の避難所に届けました。
・1000平方メートルの倉庫をブカレストに確保し、55,000人分の1カ月の食料をウクライナ国内に輸送する準備を進めています。
・国境の都市ヤシにて、避難所、衛生設備、移動手段、人身売買防止の啓発を含む保護プログラム等の支援を4.800人を対象に実施します。
・モバイルシステムを利用した現金給付の準備を進めます。
・8トン以上の食料、1,000点の病院備品、1,190点の衛生キット等の物資を、病院や避難民を受け入れる地域の団体に届けました。
・より多くの支援活動を行うための行政手続きが進行中です。
・同国教育省の協力のもと、110人の難民の子どもたちの現地校への受け入れが実現しました。現在58人が実際に学校に通っています。
・トビリシにて食料、衛生キット、衣料、バウチャー(薬局用)等を配布しました。
・難民を受け入れている2つのホテルにて4~13歳の子ども30人を対象に、週二回の音楽療法を実施しています。
・UNHCRとともに、教育や医療へのアクセス向上、子どもの保護、心理社会的サービス提供等の支援を実施しています。
・地方政府と協力し、避難所の浴室設備の修復に資金を提供しました。
・食料や物資を難民センターに届けました。
・WFPとともに、ウクライナ難民を受け入れるモルドバ人家庭を対象とした現金給付プロジェクトを進めています。