【新型コロナ】5,800万人以上を支援、ぜい弱地域でのワクチン接種支援も開始

(2021.01.29)


2020年1月にワールド・ビジョンがアジア地域で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への緊急対応を始めてから、1年が経ちました。この間、国連、各国政府、連携団体、地域社会等、草の根レベルからグローバルレベルまで、あらゆるパートナーと協力しながら、世界で最も弱い立場にある子どもたちやその家族への影響を軽減するために活動してきました。

①感染拡大の防止、②保健システムと医療従事者のサポート、③子どものケア、④協働とアドボカシーの4本柱に基づく活動の結果、2020年12月までに、58,465,957人(うち25,828,554人は子ども)に支援を届けることができました。

支援実績

①感染拡大の防止

  • 感染予防策を伝えた人の数: 31,106,663
  • ウイルスや予防法に関する資料を配布した数: 5,397,472
  • 感染予防キットを届けた人の数: 14,647,283  


②保健システムと医療従事者のサポート

  • トレーニングした地域ヘルスワーカーの数: 154,195
  • 防護用具を提供した医療従事者の数: 422,533
  • 医療従事者やコミュニティの人々に配布したマスクの数: 8,075,767  
COVID-19対策をコミュニティに啓発するスタッフ(ウガンダ)

③子どものケア

  • 社会心理的なサポートをした人の数: 3,304,797
  • リモート授業用に提供した学用品の数: 1,108,625
  • 食糧支援を届けた人の数: 6,400,518  等


④協働とアドボカシー

  • 国際社会や各国政府に対する働きかけによって変わった政策の数: 278
  • 協働した国際機関、NGO、市民団体の数: 1,005  
子どもにマスクを届けるスタッフ(エクアドル)

パンデミックに立ち向かうユニークな方法

COVID-19は、世界中のすべてのコミュニティに、前例のない挑戦をもたらしました。マスクや消毒液の確保、子どもたちへの感染予防教育、ロックダウン中の心の平安の保ち方等、誰もがこのパンデミックの影響を感じてきました。ここに紹介するワールド・ビジョンが活動するコミュニティでは、パンデミックに立ち向かうためのユニークな方法が生まれました。

  • ビディビディ難民キャンプ(ウガンダ)

紛争が続く南スーダンから逃れてきた人々が暮らすウガンダのビディビディ難民キャンプでは、若者たちの発案で地域社会をユニークな方法で啓発しています。
住民を集会所に集めることは安全ではないと知った若者たちのグループは、感染予防方法を歌詞にしたラップを自作・録音し、ワールド・ビジョンの食糧配布場で流しました。
「人々の行動が変わってきたのを感じるよ。今では、ほとんどの家がティッピー・タップ(簡易手洗い装置)を設置しているし、みんな手を洗うようになったよ」と、企画者の1人であるデイビッドさんは語ります。

デイビッドさん
企画者の1人、デイビッドさん。左に写っているのがティッピー・タップです
  • アマゾン川(ブラジル)

医療や情報が行き届かないアマゾン川流域に点在するコミュニティ支援のため、ワールド・ビジョンは、病院船を出航させました。COVID-19の蔓延を防ぐための情報が記載されたキット、医療用具、食糧パック等のほか、医師や看護師、歯科医を載せた船は、遠隔地にも支援を届けました。
「このあたりは先住民族の地域で、私たち家族は住民登録もされていません。こんな地域にも支援を届けてくれて嬉しいです」と、支援物資を受け取った主婦のセリアさんは語りました。

病院船のスタッフたち
医療船のワールド・ビジョンのスタッフたち

ワクチン支援も開始。最もぜい弱な人々への支援を続けます

COVID-19の感染者は世界で1億人を超え、パンデミックによる経済損失により危機に瀕している家族が増加、ロックダウンは子どもたちを学校から遠ざけ、何百万人もの子どもたちが食糧不足に脅かされています。

しかし、世界各地で開始されたワクチン接種の動きは、希望の光です。ワールド・ビジョンは、これまでに築いたグローバルレベルから草の根レベルまでの幅広いつながりを活用し、世界で最も弱い立場にあるコミュニティのワクチン受け入れを支援します。まだまだ続くウイルスとの闘いに負けることなく、ワールド・ビジョンは、命を救い、暮らしを守り、貧困と暴力から子どもとその家族を守る活動を続けます。


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