(2021.01.29)
①感染拡大の防止
②保健システムと医療従事者のサポート
③子どものケア
④協働とアドボカシー
COVID-19は、世界中のすべてのコミュニティに、前例のない挑戦をもたらしました。マスクや消毒液の確保、子どもたちへの感染予防教育、ロックダウン中の心の平安の保ち方等、誰もがこのパンデミックの影響を感じてきました。ここに紹介するワールド・ビジョンが活動するコミュニティでは、パンデミックに立ち向かうためのユニークな方法が生まれました。
紛争が続く南スーダンから逃れてきた人々が暮らすウガンダのビディビディ難民キャンプでは、若者たちの発案で地域社会をユニークな方法で啓発しています。
住民を集会所に集めることは安全ではないと知った若者たちのグループは、感染予防方法を歌詞にしたラップを自作・録音し、ワールド・ビジョンの食糧配布場で流しました。
「人々の行動が変わってきたのを感じるよ。今では、ほとんどの家がティッピー・タップ(簡易手洗い装置)を設置しているし、みんな手を洗うようになったよ」と、企画者の1人であるデイビッドさんは語ります。
医療や情報が行き届かないアマゾン川流域に点在するコミュニティ支援のため、ワールド・ビジョンは、病院船を出航させました。COVID-19の蔓延を防ぐための情報が記載されたキット、医療用具、食糧パック等のほか、医師や看護師、歯科医を載せた船は、遠隔地にも支援を届けました。
「このあたりは先住民族の地域で、私たち家族は住民登録もされていません。こんな地域にも支援を届けてくれて嬉しいです」と、支援物資を受け取った主婦のセリアさんは語りました。
COVID-19の感染者は世界で1億人を超え、パンデミックによる経済損失により危機に瀕している家族が増加、ロックダウンは子どもたちを学校から遠ざけ、何百万人もの子どもたちが食糧不足に脅かされています。
しかし、世界各地で開始されたワクチン接種の動きは、希望の光です。ワールド・ビジョンは、これまでに築いたグローバルレベルから草の根レベルまでの幅広いつながりを活用し、世界で最も弱い立場にあるコミュニティのワクチン受け入れを支援します。まだまだ続くウイルスとの闘いに負けることなく、ワールド・ビジョンは、命を救い、暮らしを守り、貧困と暴力から子どもとその家族を守る活動を続けます。