(2018.10.25)
「未来ドラフト2018 」概要
アイデア募集期間:2018年6月20日~8月3日
決勝大会:2018年9月2日
課題テーマ:「難民居住地に住む子どもたちがたがいの違いを乗り越えて
一緒に楽しめるアイデアを考えてください」
グランプリ〈H.I.S.賞〉:賞金10万円+ 難民居住地に訪問してアイデア実現
準グランプリ〈ムラサキスポーツ賞〉:賞金5 万円
今、世界には6,500万人の難民・避難民がおり、その数は第二次世界大戦以降で最多を記録しています。難民問題への関心が低いと言われる日本の若者にとって、その問題はあまりにも大きく複雑なものに映るかもしれません。
しかしワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、「"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる」という設立当時から掲げる理念をもとに、このコンペを企画しました。この企画で、若い世代が難民問題に関心を寄せるきっかけになることを願っています。
多くの南スーダン難民が生活するウガンダのビディビディ難民居住地。ここに住む子どもたち・人々の中にある民族間・国籍間の対立や軋轢を緩和し、平和な未来をつくるためのアイデアを募集したところ、全国の若者から210 件のアイデアが寄せられました。
子ども時代に親を亡くした経験を持つ学生、途上国で「お金がない自分は無力」と絶望したけど「アイデアの寄付」があると気付き応募した学生など、様々な背景を持つ若者が難民問題に真剣に向き合ってくれました。
1つひとつのアイデアに、深く、強く、優しい想いが込められていました。
2018 年9月2日、グランプリ賞が決定する決勝大会が開かれ、決勝大会進出者(以下、ファイナリスト)のアイデア発表の観覧と応援に、高校生・大学生を中心に112 名が駆け付けました。
ファイナリストによる難民の子どもたちへの強く、深く、そして優しい想いが込められたアイデアをそれぞれ独創的・画期的な方法で発表し、会場を沸かせました。
グランプリ賞:BidiBidi Caravan on the Move!(by ビディビディキャラバン)
準グランプリ賞:「着る」から「生きる」へプロジェクト~そこで始まるファッションショー~(by 田村なみちえ)
特別賞:ウガンダと南スーダンをつなぐ果実と花の溢れるセンターパーク(by 果実×花ぷろじぇくと)
オーディエンス賞:「着る」から「生きる」へプロジェクト~そこで始まるファッションショー~(by 田村なみちえ)
「遊ぶ」を届ける。「平和」を繋げる。「わたし」と「難民」がひとつになる。
わたしたちに与えられているのは<3日間>という限られた時間です。
「日本人が難民居住地の子どもたちと遊んできました」という意味のないプロジェクトにはしたくありません。
"楽しい" 先に "平和" を意識するキッカケになりたいのです。
この「遊び」を通したプロジェクトは、ビディビディで平和を願って活動している【PEACEクラブ】と他の子どもたちをつなげ、1人でも多くの子どもが平和について考え、私たちが去ったあとも、平和をつくる活動に主体的に参加するきっかけになると信じています。
ビディビディから1万キロ以上離れた日本にいても、「わたし」と「難民」は同じ人間であることを意識すれば、物理的距離や心理的距離は縮まり、「彼らとともに平和な世界を実現していきたい」と、思えるようになるはずです。
そしてその思いや願いを行動に移した時にこそ、「わたし」と「難民」がひとつになる、のではないでしょうか。
私たちの志とみなさまの気持ちをキャラバンに乗せて、ビディビディの子どもたちへ届けたい。
クラウドファンディングに挑戦しました
※2018年10月15日に募集を開始し、68人の支援により625,000円の資金を集め、2018年12月20日に募集を終了しました → アイデア実現の報告はこちら
アイデア実現部隊のメンバーが、プロジェクトにかける熱い想いを発信中です!
「私はどうしたら難民を助けられるか毎日考えています。食糧や医療も大事ですが、次世代を担う若者支援は決して忘れてはいけないと思いました」(17歳、福島)