(2018.8.6)
ワールド・ビジョン・サマースクールは、日本に住む子どもたちに世界の現状を知ってほしいと願い、毎年開催しているイベントです。今年は、2日間で合計87名の子どもたちを迎えて開催しました。
参加した子どもたちは、世界には様々な環境で暮らす子どもたちがいることを知っただけでなく、互いに助け合い、自分にできることを行動に移すグローバル・キッズになって帰りました。参加してくれた皆さん、お子さまをお連れくださった保護者の皆さま、ありがとうございました!
サマースクール1日目の7月28日(土)は台風が接近し荒れた空模様でしたが、午前の部・午後の部合わせて、小学1~3年生の子どもたち49名と保護者の皆さまにご参加いただきました。
まず初めに、ルワンダに住むエリック君の生活を紙芝居で紹介しました。汚れた川の水を飲むことや、朝食が紅茶一杯だけということに驚く子どもたちが多く、自分の生活との違いを実感したようでした。
また、エリック君の日課である水汲みを親子で疑似体験するコーナーでは、「ほんとにこんなの持って歩いてるの!?」「1人で持てるよ!...あ、やっぱり無理!」という子どもたちの声が聞かれ、一緒に水タンクを運んだ保護者の方もその重さに驚いたようでした。
プログラムの後半は、世界の子どもの写真やその説明文を見て、写真に合うカルタの読み札を親子で作りました。子どもたちは思い思いの写真を選び、そこから分かることを読み取っていました。保護者の方は、説明文を子どもに分かりやすい言葉で言い換えたり、子どもと一緒に読み札を考えるなど、親子で真剣に取り組む姿が見られました。
【参加した子どもたちの感想(抜粋)】
2日目の8月2日(木)は、小学4~6年生の子どもたち38名が「難民の子どもたち」について学びました。
まず子どもたちは、自分の暮らしを振り返り、大切なものを思いつく限り紙に書きだしました。しかしその後、その紙をくしゃくしゃにするように言われると、難民の方々が経験する「大切なものを突然なくす」ということについて少しイメージできた様子でした。
その後、難民の子ども1人ひとりにフォーカスしたストーリーや写真、クイズを通じて、少しずつ理解を深めていった子どもたち。プログラム後半は、ワールド・ビジョン・ジャパンが支援している南スーダン難民の子どもたちに届ける作品作りを行いました。作品は実際に、南スーダン難民の子どもたちが通う学習センターで使われるとあって、子どもたちはアルファベット表やかけ算表、ポスターなどを、心をこめて作りました。
発表会では、「アルファベットはみんな違うので、みんなも1人ひとり違っていいんだよ、というメッセージを込めました」「(折り紙の鶴を張り付けたのは)鶴は平和の象徴なので、早く平和な暮らしをして欲しいと思いました」「目が悪い子や初めてアルファベットを見る子にも分かりやすいように、大きな字で書きました」など、それぞれが難民の子どもたちについて真剣に考えた様子が伺えました。
また、この日は別室で保護者向けプログラムを開催しました。団体紹介の後、実際に難民支援活動に従事するスタッフから現地の様子や支援の内容を説明。最後に、子どもたちが学んでいる内容とご家庭での事後学習について、スタッフからお話しました。保護者の方にとっても、良い機会になったようでした。
【参加した子どもたちの感想(抜粋)】