「子どもを想う力」をつないで未来へ

(2016.11.08)

「子どもを想う力」をつなぐチャイルド・スポンサーシップ

セニャンちゃん

今、世界に生きる子どもは、22 億人
そのうち、児童労働を強いられている子どもは、1 億6,800 万人
5 歳の誕生日を迎えられずに命を落とす子どもは、590 万人
教育の機会がない子どもは、5,700 万人にのぼります

カンボジアの漁村で生まれ育ったセニャンちゃん、10 歳
まだ、学校を見たことがありません

もしもこの子が、学校に行けたら?
もしもこの子が、自分だったら?

想いの持ち方を少し変えると
遠くて無関係だった国が「あの子がいる国」になります

一人ひとりの「子どもを想う力」をつなぐことで未来は変わっていきます

想いだけでは、夢の入口にも立てない子どもたちの現実~カンボジアから~

「幸せに育ってほしい」子どもを想う力に、国境や貧富の差はありません。しかし、チャイルド・スポンサーシップの支援対象となる子どもたちの多くは、家族に愛情を注がれながらも、厳しい貧困のため、栄養ある食事を食べられず、学校で学び続けることも難しい状況に生きています。

わたしは何もいらない

セニャンちゃん 10歳 
母親:漁師 父親:死亡

漁村で暮らすセニャンちゃんは、2 歳のときにお父さんをマラリアで亡くしました。
それ以来、毎日お母さんと一緒に漁に出ています。
船からはじきとばされて肋骨を折ったこともあります。
それでも、お母さんを支えたい一心で、舟に乗ります。
空腹でも、何も言わずに我慢します。お母さんを悲しませたくないからです。

お母さんは、そんなセニャンちゃんに対して、願っています。「わたしは何もいらない。食べなくたっていい。ただ、セニャンに教育を受けさせてやりたい」

リンクセニャンちゃんの毎日を動画で見る

セニャンちゃん

もう一度、学校に通わせてあげたい

パニャくん 13歳 
母親:病気 父親:漁師

漁村で生きるパニャくんは、13 歳とは思えない小さな身体で、毎朝4 時から日没まで働いています。お母さんが病気になったときに借りた治療費を返すためです。

パニャくんは、勉強が大好きでしたが、今は、8 人の大家族を支えるために、働かざるを得ません。

お母さんは語ります。「パニャは、学校に行きたいはずです。でも、文句を言わずに、毎日漁に出かけます。もう一度、学校に通わせてあげたい」

パニャくん

私が死んだら、あの子はひとりぼっち

キムヤンちゃん 9歳 
母親:死亡 父親:行方不明

農村で暮らすキムヤンちゃんは、おばあちゃんと2 人暮らし。小さな畑だけを頼りにわずかなお金で暮らしています。それでもキムヤンちゃんは、おばあちゃんと一緒なので幸せです。おばあちゃんの体調が悪いときは、1 人で畑仕事をして、懸命に支えます。

そんなキムヤンちゃんのことを、おばあちゃんも、心から愛しています。
しかし、いつかこの暮らしに終わりがくることをおばあちゃんはわかっています。
そのことを思い、涙があふれます。「私の身体は弱っています。私が死んだら、あの子はひとりぼっちになってしまう。幸せにしてあげたかった」



リンクパニャくん、キムヤンちゃんの毎日を動画で見る

キムヤンちゃん

「想い」をつなげる。未来が変わる。

「子どもを幸せにしてあげたい」という家族の想いに立ちはだかる、貧困という壁。ワールド・ビジョンは、貧困という壁を乗り越え、チャイルド・スポンサーの皆さまの「子どもを想う力」を大切にお預かりし、子どもたちに支援や手紙という形で届けています。一人ひとりの「子どもを想う力」をつなげることで、未来は変わっていきます。

絶対にあきらめないでほしい

支援事業部 開発事業第2 課 課長 
佐々木 貴代

チャイルド・スポンサーシップの全支援地域の事業を管理する課の責任者を務めています。私は、すべての子どもたちに、あきらめないでほしいと願っています。必ずチャンスがあるからです。子どもたちを取り巻く大人の気持ちが、子どもに向くことが重要です。
「子どもが持っている可能性を伸ばそう」そのように大人が思うことで、子どもが育つ環境は大きく変わると思います。

私にとって、支援地域にいる子どもたちは、全然知らない他人の子どもではありません。自分の子どものように、会えたことが嬉しいですし、その喜びは、相手にも必ず伝えるようにしています。子どもたちが夢をあきらめなくてすむように、これからも支援の成果が続くことを目指して事業を押し進めていきます。

佐々木スタッフ

文字では表しきれません

ワールド・ビジョン・カンボジア コミュニケーションスタッフ
チア・チャン タニー

私の仕事は、定期的に子どもたちや家族を訪問し、現状やこれまでの苦難、そして、支援によってどのような成果・変化があったかの話(ストーリー)を聞き、世界中のパートナーに伝えることです。子どもから聞いたことを文字に起こす際、意識していることがあります。それは、話し手の表情を思い出しながら書く、ということです。貧しくて脆弱な子どもたちの毎日がいかに大変かは文字では表しきれず、書きながら泣いてしまうことも多々あります。

一方で、支援が子どもたちの健やかな成長につながっている成果のストーリーを聞くと、とても嬉しくなります。これからも全力を尽くして、支援をしてくださる方にストーリーを伝え続けます。

タニースタッフ

ありがとう

チャイルド・スポンサー
武長 千裕さん

チャイルド・スポンサーになって1番強く感じていることは、カンボジアとの心の距離が縮まったことです。お手紙のやりとりもとても楽しく、生活が潤ったような気がします。チャニちゃんから届くお手紙の字や絵がどんどん成長していて、わが子のことのように喜んでいます。

私は、留学生受け入れに関わる仕事をしているので、チャニちゃんも、将来、日本に留学する機会があるといいなぁと、密かに願っています。これからも、「私のチャイルドでいてくれてありがとう」という気持ちを込めて、手紙を送ります。

武長さん
"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる

ワールド・ビジョン・ジャパンは、さらに多くの子どもたちを救うため、「子どもを想う力」キャンペーンをクリスマスまで実施しています。詳しくはこちらをご覧の上、ぜひご参加ください!

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