(2024.02.19)
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(事務局:東京都中野区、事務局長:木内真理子/WVJ)は、森永乳業株式会社(森永乳業)が2023年6月に開始したベトナムの子どもたちの健康を応援する「Smiles & Health for Children」に協力し、ベトナム国ディエンビエン省トアンザオ郡において、子どもたちの健康・栄養状態の改善に向けて、対象の幼稚園において、給食提供の基盤整備と、教員や保健スタッフのスキル強化を進めています。約7カ月間の活動の成果をご紹介します。
1.給食設備の改善
支援対象の幼稚園3園に対して、給食調理施設の整備、給食を食べる際に使用する家具および調理備品の提供を実施しています。
既存施設の老朽化にともない、新たな調理施設を建設することになった幼稚園では、地元行政の建設許可を得て、2024年1月より工事が始まりました。2024年4月の完成を目指します。教育省の基準に則った清潔で安全な調理施設ができることを園児、教員、保護者、地域住民が心待ちにしています。
2. 栄養・衛生に関する知識とスキル向上
1)本事業対象地の園児の保護者や対象の幼稚園のスタッフに給食の食事内容について、現状の調査を実施。調査結果に基づき、栄養・衛生・献立に関するハンドブックの草案を作成し、2024年2月中の完成を目指します。
2)トアンザオ郡保健センタースタッフとワールド・ビジョン・ベトナムの保健スタッフなどから、対象幼稚園の教員・保健・調理スタッフ(計22名)に対し、栄養・衛生に関する研修を2023年12月1~3日に実施。研修では、ハンドブックをより良いものにするために参加者からのフィードバックを得るとともに、栄養価の高い給食の食事内容を紹介し、実際にどのように活用したら良いか議論しました。研修の様子は、ニュースサイトNuke Vietに掲載されました。
3)自給自足による食材購入費用を抑え、且つ健康的な献立を作ることを目的に、給食に入れる栄養価の高い野菜を園内で栽培するため、対象園にはからし菜などの種と農業用資材を提供し、菜園を開始しました。
4)今年1月から3月まで、森永乳業のグループ会社であるMorinaga Le May社がベトナムで販売している3歳児以上を対象としたグローイングアップミルク「こどミル」を、3歳児以上児童に提供しています。「こどミル」の提供は事業開始時に実施した調査結果も参考にし、ワールド・ビジョンと森永乳業での協議の結果、子どもたちのより良い健康・栄養状態のため3カ月以上継続して提供する方針に合意し、幼稚園で通常の給食とあわせて毎日提供することとなりました。
3.教員と保健スタッフに対する子どもの栄養・健康の測定に関する知識と技術の強化
対象幼稚園の教員・保健・調理スタッフに対して、子どもたちの身長・体重測定することの説明や方法、記録などについて研修を実施しました。また同日に、子どもの栄養状態を定期的にモニタリングするための方法、頻度、記録などについて研修を実施しました。今後は、健康測定に必要な体重計・身長計・記録ボードなどのツールを提供し、管理するための準備を整える予定です。
キリスト教精神に基づき、貧困、紛争、災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国NGO。国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動しています。詳細はこちら
途上国の子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを目指し、水衛生、保健・栄養、教育等の地域の課題に取り組む支援プログラム。チャイルド・スポンサーになると、支援地域に住む子ども「チャイルド」をご紹介。手紙や現地訪問等を通じて、チャイルドとのつながりを持ちながら支援の成果を実感していただけます。なお、WVJは認定NPO法人として認定されており、皆さまからのご支援金は寄付金控除の対象となります。詳細はこちら
コーポレートスローガン「かがやく"笑顔"のために」のもと、サステナビリティ経営の実現を目指し、「『おいしいと健康』をお届けすることにより、豊かな"日常・社会・環境"に貢献し、すべての人のかがやく笑顔を創造し続けます」というサステナビリティビジョンを掲げています。詳細はこちら
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