(2023.08.14)
2021年8月にアフガニスタンで大きな情勢の変化があってから間もなく2年。世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、アフガニスタンで持続的人道支援を続けていくことを表明します。
ワールド・ビジョン・アフガニスタンの事務局長、アスンタ・チャールズは次のように述べます。
「最も支援を必要としているアフガニスタンの人々に対する国際支援が衰退しています。彼らは、文字通り、飢えているのに。彼らの基本的ニーズ、なかでも、最も基本的な権利である『いのち』を守るために、私たちの支援は必要です。
国際社会が女性や少女に対する劣悪な人権侵害に注目している一方で、人道支援を必要としている人々の数は2,440万人から2,920万人に増加しています。今年、アフガニスタンで暮らす1,500万人が『危機レベル』の食料不安に直面し、そのうち270万人が『緊急レベル』のカテゴリーに入ります。これは、世界で4番目に高い数字です。数十年におよぶ紛争、気候変動による影響の拡大、そして国際社会からの孤立に伴う経済悪化の結果です。
それにもかかわらず、アフガニスタンへの国際支援は激減しています。2022年に38億ドル近くあった支援は、2023年には7億4,600万ドルにまで減少しています」
アスンタ・チャールズは加えて次のように述べます。
「タリバンは、各支援団体による活動の制限を強めています。しかし、仮に今日、活動を制約する方針が撤回されたとしても、国際社会から提供される支援物資では到底足りません。
ワールド・ビジョン・アフガニスタンは、この半年で、最も危険にさらされているアフガニスタン西部の116万9,914人に支援を届けました。その中には、60万5,156人の女性と少女、55万7,160人の子どもが含まれています。保健と栄養の提供、水衛生の支援、ぜい弱な立場に置かれている子どもや大人の保護、教育支援などを届けています」
ワールド・ビジョン・ジャパン人道支援課長の伊藤真理は次のように話します。
「アフガニスタンの子どもたち・人々を心に留めて、想いを寄せ、また、ご寄付を通してともに支えてくださった皆さまに心から感謝申し上げます。
アフガニスタンでは、人口の約7割にのぼる人々が非常に厳しい状況にあります。引き続き、アフガニスタンのことを忘れないで、関心を寄せ続けていただけますと幸いです」
キリスト教精神に基づき、貧困、紛争、災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録され、約100カ国で活動しています。
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ワールド・ビジョンはアフガニスタンにおいて、紛争や自然災害の影響を受ける子どもたちや家族の人道的ニーズに応えるために、2001年に緊急援助を開始しました。それから22年間あまり、ワールド・ビジョンはアフガニスタンのコミュニティの人々と連携し、アフガニスタン西部のヘラート州、ゴール州、バギス州、ファリャブ州において、人道支援ならびに早期復興、レジリエンス強化、開発支援を提供してきました。ワールド・ビジョン・アフガニスタンの活動の優先分野は、母子保健、栄養改善、水衛生、生計向上、食料安全保障、教育、子どもの保護、多目的な現金給付プログラムです。
ワールド・ビジョンは、コミュニティの人々と共に活動することで、状況に多面的に対応し、人々の基本的ニーズを包括的に満たし、復興とレジリエンス、また、コミュニティの発展を促すことを目指しています。
2021年8月以降、166万746人のこどもたちを含む332万8,708人に支援を届けました。
長引く紛争の影響下にいる子どもたちの命を守る緊急支援、心の回復を支える心理社会的支援、未来を築くための学校修復支援などを行います。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
広報担当:德永美能里 【電話】090-6567-9711 【Email】minori_tokunaga@worldvision.or.jp
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