(2021.06.15)
未来ドラフトは、29歳以下の若者を対象にした、難民問題を考えるアイデア・コンペティションです。難民が実際に抱えている問題を「課題テーマ」に設定し、その解決を図るアイデアを競います。WVJが2018年にスタートさせ、今回で4回目を数えます。過去3回で集まったアイデアの総数は約500にのぼり、グランプリを受賞したアイデアはWVJが難民支援を行う現場で若者の手によって実現されています*1。
これまでに、南スーダン難民が暮らすビディビディ難民居住地で、現地の子どもたちが喜ぶアクティビティを実施したり(未来ドラフト2018グランプリ受賞アイデア)、歯磨きの仕方や口腔衛生の大切さを啓発するイベントを行った(未来ドラフト2019グランプリ受賞アイデア)実績があります。
*1 新型コロナウイルス等の状況により、未来ドラフト2020と未来ドラフト2021のアイデア実現は未定です。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、今、世界には推計8,000万人の難民・国内避難民がおり、その数は第二次世界大戦以降で最多を記録しています。日本にいる私たちにとってこの問題はあまりにも遠く、複雑なものに映るかもしれません。しかし、今世紀最大の人道危機ともいわれるシリア紛争が10年以上続き、世界各地で紛争や気候変動による難民・国内避難民が増え続けている今、難民問題は世界全体がかかえる大きな課題です。
WVJは、未来を担う日本の若者たちが、この問題に興味を持ち行動を起こして欲しいと願い、この企画を立ち上げました。難民問題は大きな課題ですが、一人ひとりが行動することで未来が変わっていくことを信じ、「"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる」というWVJ設立以来の理念に基づいて企画を継続しています。
今年は、人と社会と地球のより良い未来に貢献するためにSDGsアクションに取り組むビッグローブ株式会社様より、未来ドラフト2021へ協賛いただけることが決定しています。
未来ドラフト2021の開幕を記念して、6月20日(日)にオープニングイベントをオンラインで開催します。未来ドラフト2021に関する詳しい情報や、アイデアを考えるヒントになる情報が満載のイベントです。皆さまのご参加をお待ちしています。(イベントには29歳以上の方のご参加も可能です)
【イベント概要】
・日時: 2021年6月20日(日)14:00~15:30
・内容:
1 WVJの駐在員と中継をつなぎ、現地に暮らす難民の子どもたちの今をご報告
2 未来ドラフト2021の詳細と課題テーマ発表
3 未来ドラフト2020に参加して~前回のグランプリ受賞者 かれんさんより
・場所: Zoomによる配信(お申込み手続き完了後、URLをメールでご案内)
・参加費: 無料(通信にかかる費用はご負担ください)
・定員: 500名
・締切: 2021年6月20日(日)14:00
・お申込み: こちらから
「私は現在29歳、未来ドラフトが対象とするワカモノの1人です。難民問題というと意識高い系の人が考えるものと思われてしまうかもしれませんが、私も、ダンスとかき氷が好きな普通のワカモノです。難民問題は決して敷居が高いものではなく、誰でも考えることができる、誰でもなにかの形で難民・国内避難民を救うことができることを知っていただきたいという想いで、準備を進めています。1人でも多くの方に難民問題に目を向けていただいて、私たちの世代で明るい未来を築きたいと願っています」
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。※詳細はこちら
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
広報担当:市山志保 【電話】03-5334-5356 【Email】shiho_ichiyama@worldvision.or.jp