(2017.09.22)
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、2017年8月末、少数派のイスラム教徒が暮らすミャンマー西部のラカイン州で戦闘により避難を余儀なくされている40万人以上の人々への支援を呼びかけるとともに、世界のリーダー、および、報道機関に対して、平和の実現に向けて力を合わせることを強く求めます。
2017年8月末、少数派のイスラム教徒が暮らすミャンマー西部のラカイン州で戦闘が勃発し、暴力に巻き込まれた子どもたちや家族40万人を超える人々が、隣国のバングラデシュに避難しています。ワールド・ビジョンがインタビューを行ったミャンマー難民は、目撃した放火や残忍行為を証言しています。
ラカイン州全土において人道支援が厳しく制限されているため、他の国際機関同様、ワールド・ビジョンも支援を届けることができていません。
ワールド・ビジョンの政策・渉外関係責任者、クリス・ダークセン・ヒバートは、次のように話します。
「子どもたちが、この暴力の矢面にさらされています。恐怖を目撃し、家族を失い、家を追われ、途方に暮れています。3週間前まで、私たちはWFP(World Food Program: 国際連合世界食糧計画)のパートナー団体として、ラカイン州で暮らす約2万人(7,000人の子どもたち)に食糧を届けていましたが、今は、1人にも届けられていません。
恐ろしい暴力が、最も支援を必要としている人々への支援を阻んでいるのです」
「世界中で、これまでにない規模で、大人の争いに子どもが巻き込まれています。世界の4分の1を超える子どもたちが紛争、危機、災害の影響を受けている国で暮らし、彼らは、想像を絶するようなあらゆる形態の暴力を目撃し、体験しています。
私たちは、今週、国連本部に集まっている各国のリーダーが、最も弱い立場に置かれている子どもたちの保護と平和調停に対してコミットすることを、期待します。国連総会は、世界のリーダーたちが子どもたちに豊かないのちをもたらせるよう、言葉を行動であらわすチャンスです」