(2017.2.24)
2017年2月20日、南スーダン北部ユニティ州の一部地域で飢饉が発生したことが宣言されました。
世界食糧計画(WFP)などの国連機関は、10万人が飢餓に直面しており、さらに100万人が飢饉寸前の状態にあると報告しています。
このまま飢餓の状況が続くと、7月までに、550万人が深刻な食糧不足に陥ると見られています。
飢饉は、食糧安全保障が危機的な状態にあり、すでに相当数の人々が飢餓のために命を落としていることが慎重な分析によって明らかになった場合に宣言されます。ワールド・ビジョン・南スーダンの事務局長、ペリー・マンスフィールドは次のように話します。
「食べる物がなく、すでに空腹だった子どもたちは、今、更なるスピードで一層深刻な危機に陥っています」。
「あと数週間で雨季を迎えると、道路は通行不能になり、何百万人もの人が支援から取り残されてしまいます。手遅れになる前に、食糧を届け、備える機会は、小さく、閉ざされつつあります」。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、独立前の紛争中から長期にわたって南スーダンの人々のニーズに寄り添い、栄養・食糧支援、水衛生、教育支援、農具や魚網などの配布による生計向上などの活動を幅広く行ってきました。
2016年度には、国連世界食糧計画(WFP)との連携により60万人以上の人々に支援を届けました。
飢饉の宣言を受け、さらなる支援活動を継続していきます。