夢をかなえたチャイルド~フィリピンのアナさん

(2020.10.12)

海の向こうからの「思いやり」:スポンサーからのお手紙をずっと大切にするアナさん

チャイルド・スポンサーからの手紙を見せてくれるアナさん

「これが私がずっと持っている、ターニャさんとウィリアムさん(アナさんのチャイルド・スポンサー)からの手紙です。これを読み返すと、どんなに落ち込んでいる時でも、必ず元気になれるんです。」

12歳の時に、病気でお母さんを亡くした、アナさん。
小さいときから届いたチャイルド・スポンサーからの手紙をすべて、ずっと大切に保管しているそうです。

「貧乏よりなによりも、お母さんが家族のために、自分の薬代を惜しんでいるのを見ることが、一番辛かった」

そんな優しいアナさんだからこそ、チャイルド・スポンサーから届いた「思いやり」は、彼女の希望に、そして生涯の宝物となって、彼女を支えています。

その経験を糧に、今アナさんは、「思いやり」を届ける側となり、ワールド・ビジョンのスタッフとして働いています。
チャイルド・スポンサーが届けた愛情によって変わった、彼女の心温まるストーリーを、ぜひご覧ください。



貧乏と病気のお母さん:「家族を助けたい、そのためには勉強が必要なの」

アナさんは、7人きょうだいの6人目として、フィリピンの家庭に生まれました。お父さんは、オートバイの運転手。でも必死に働けど働けど、大家族の家計は常に火の車でした。

食べ物の不足や、新しいおもちゃと服が手に入らないのは当たり前。
それ以上に、治療費が払えず、お母さんがリウマチ性心疾患の治療が十分に受けられないことが、アナさんの心を苦しめていました。

「家族を支えるために、勉強さえできれば...。」

友達と遊ぶこともせず、アナさんは、バナナのお菓子売りとしてきょうだいと一日中働きます。
子どもだけのことを考えて、身を粉にして働く両親からの愛情を知っていた彼女は、幼心に、自分も家族を支えたい、という思いでいっぱいでした。

働いているフィリピンのある女の子

ワールド・ビジョンとの出会いと、お母さんとの別れ

そんな中、7歳のころアナさんの住む地域に、ワールド・ビジョンの支援が届くようになりました。

「私の生活は一変しました。きょうだいもみんな、学校用品や制服の心配をしなくてよくなったの!」

さらに、もしお母さんが心臓発作が起こっても、ワールド・ビジョンのサポートを受けられるようになりました。

アナさんの人生が劇的に好転する中、青天のへきれきが起こります。
12歳の時、お母さんが病気で亡くなってしまうのです。

そんな中、アナさんを支えたのは、チャイルド・スポンサーのターニャさんとウィリアムさんから届いた手紙でした。

「二人からの手紙がどれだけ私を支えてくれたか。言葉では、到底言い表せません」

いつか二人に会える日が来るかもしれない。その思いで、アナさんはつらい日々を乗り過ごしました。

アナさんへ届いた手紙

「支援を受ける人」から「支援を届ける人」へ:思いやりを伝える側に

WVのスタッフとして働くアナさん

ワールド・ビジョンの支援を受けながら、アナさんは無事大学を卒業しました。
今はワールド・ビジョンのスタッフとして、地域開発の仕事に携わっています。

「これまでの経験のおかげで、今の自分があります。
私の家族ですらないのに、とても大勢の方が、私をずっと支えてくれました。
だからこそ、私は悩む他の家族に寄り添うことができるし、なにより、他の人を支えることに、大きな喜びを感じるのです」

そう語りながら、うれしそうに笑うアナさん。
もちろん、自分のことを二の次に家族のために働いたお父さんにも、自分のお給料から恩返しをしているそうです。

チャイルド・スポンサーシップで、一人の子どもの人生を変えることで、思いやりに満ちた世界がはじまるかもしれません。

あなたも海の向こうの子どもへ、「思いやり」を届けてみませんか。
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詳しくは下のバナーから。



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