2010.11.12
「世界子どもの日」は、1953年11月20日に初めて祝われ、1954年12月14日の国連総会で、「子どもたちの世界的な友愛と相互理解の日、また世界の子どもたちの福祉を増進させる活動の日」として採択されました。
また11月20日は、1959年に「子どもの権利宣言」、1989年には「子どもの権利条約」が採択された日でもあります。
「子どもの権利条約」は今年、発効から20周年を迎えます。しかし今日も、「子どもの権利条約」が定める最も基本的な権利である、「生きる権利」さえ保障されていない子どもたちが多くいます。
世界で年間880万人の子どもたちが、5歳の誕生日を迎えることなく命を落としています。
子どもたちの命を奪う要因の大半は予防・治療が可能で、肺炎と下痢が2大要因となっています。
「育つ権利」も保障されていない子どもたちも多く、開発途上国では、1億4,800万人の5歳未満の子どもたちが低体重です(参考:世界子供白書2010)。
また、予防接種による予防が可能な疫病の予防接種が受けられていないため、命を落とす子どもも多くいます。
推定2,350万人もの乳児が、ジフテリア・百日咳・破傷風と3種混合ワクチンの3回接種を受けられていません(参考:子どもたちのための前進2010)。
2000年の9月、国連に集った世界189カ国の代表は、貧困、教育、保健などに関する8つの目標からなる、「ミレニアム開発目標」(Millennium Development Goals(以下、MDGs))に合意しました。8つの目標のうち6つは、子どもたちに直接関わる目標であり、目標7、8もまた、子どもたちの生存と健やかな成長のためには不可欠です。
2009年11月17日、世界のワールド・ビジョンが連携し、子どもたちを救う取組みの拡充を目指す「Child Health Now-アクション!救えるはずの命のために」(以下、Child Health Now)を開始しました。11月20日の「世界子どもの日」に向けて、Child Health Nowの1周年を記念しChild Health Nowの世界での活動を振り返るとともに、ワールド・ビジョンが活動のなかで出会った、ルワンダのジャネットちゃんやコンソーレちゃんのストーリーを通して、子どもたちの命を取りまく問題と、その解決方法についてご紹介していきます。
11月8日(月):「世界子どもの日」に向けて、特別連載スタート
Child Health Now世界各国の取組み(インド、ケニア、アメリカ、アフガニスタン、東ティモール)の紹介
11月9日(火):ルワンダからのストーリー~ゆっくりと子どもの命を奪う栄養不良 第1話:栄養不良だったジャネットちゃん~
11月10日(水):Child Health Now世界各国の取組み(ウガンダ、コンゴ民主共和国、ルーマニア、ザンビア)の紹介
11月11日(木):ルワンダからのストーリー~ゆっくりと子どもの命を奪う栄養不良 第2話:栄養不良による長期的な悪影響
11月12日(金):Child Health Now世界各国の取組み(インドニシア、アルメニア、ネパール、カナダ)の紹介
11月15日(月):ルワンダからのストーリー~ゆっくりと子どもの命を奪う栄養不良 第3話:子どもの発育不良と経済の関係
11月16日(火):ルワンダからのストーリー~ゆっくりと子どもの命を奪う栄養不良 第4話;家庭とコミュニティレベルでのケア
11月17日(水):インドネシアの子どもたちからのメッセージ「私たちの使命」
11月18日(木):CHN世界各国の取組み(日本、台湾、ボリビア、ブラジル)の紹介
11月19日(金):ミレニアム開発目標と世界の子どもたち
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"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる。
クリスマスまでに7000人の子どもたちのチャイルド・スポンサーを募集しています!
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