【コロナ対応】子どもの権利を守るためのODAの拡充を外務省に提言しました

(2020.04.07)

世界の子どもを支援するワールド・ビジョン・ジャパンは、同じく子ども支援団体であるセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、プラン・インターナショナル・ジャパンとともに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が拡大する中、その影響をもっとも強く受けている途上国の子どもたちへの支援を優先的にすすめることを求める提言書を、4月6日、茂木敏充外務大臣に提出しました。また、関係する国会議員161名に対しても同内容の提言書を提出しました。

日本政府は先月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)緊急対応策第二弾として、感染拡大国・国際機関への緊急支援155億円の拠出を決定しました。さらなる対応のために補正予算編成等の議論・具体策の実施が進められている現在、本提言書では、最も脆弱な立場にある子どもたちへの支援が優先的に行われるよう、子ども支援の国際NGO3団体として以下を提言しています。

提言

  • 4月以降予定されている大型補正予算等において、ODA等による国際支援を拡充してください。すでに行われている支援が必要以上に削減されることなく継続できるよう、新規の資金拠出をお願いいたします。

  • グローバルレベルの基金(Global Humanitarian Response Plan等)への積極的な貢献を行ってください。また、こうした国際的なイニシアティブに市民社会が参画できるよう、働きかけてください。

  • 特に子どもたちの命・生活に重要な保健・栄養、教育、ジェンダー、子どもに対するあらゆる暴力からの保護等の分野への支援に重点を置いてください。とりわけ、脆弱な立場におかれやすい難民・国内避難民の子どもや紛争地域に住む子ども、女の子、障害のある子ども、少数民族の子ども、セクシャル・マイノリティーの子どもなどの権利が守られるよう配慮してください。
  • 二国間および多国間を経由する支援に加え、地域に根差し、最も手の届きにくい人々に直接緊急支援を行っている国内外のNGOへの支援を拡充してください。

  • 既存のODA事業においても、パンデミック対応のために予算を柔軟に転用できるよう、配慮をしてください。

  • 国連事務総長より、COVID-19という地球規模の課題解決のため紛争当事者に対し即座の停戦の呼びかけがなされているところですが、この呼びかけを積極的に支持し、紛争当時国・当事者に可能な限りの働きかけを行ってください。

提言書
※PDFはこちらpdfアイコン


ワールド・ビジョン・ジャパンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策において子どもたちを含めた最もぜい弱な環境にある人々への対応が優先されるよう、引き続き支援活動やアドボカシーを進めていきます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から子どもたちを守るため、募金へのご協力をお願いいたします。



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