「透明な水」を知らない
子どもたち

安全で衛生的な水は、子どもたちが健やかに成長するために不可欠です。しかし世界では、命をおびやかすような水しか手に入らない子どもたちがいます。

世界の約10人にひとりは
安全な水が手に入りません

安全な水は毎日の生活や子どもたちの健やかな成長に不可欠です。

しかし、世界全体で21億人、つまり10人に3人は自宅で安全な水が手に入らない状況下で、またそのうち8億4,400万人はまったく安全な飲み水が手に入らない状況下で暮らしています。配水管からひかれた水や公共の蛇口、掘り抜き井戸等を飲用水源として利用できないため、池や川から汲んできた水を飲用し、料理や手洗いにも使って生活しています。

病原菌や寄生虫によって汚染された水は様々な病気を引き起こします。特に子どもたちの知能の発達や身体の成長に取り返しのつかない影響を及ぼし、抵抗力の弱い幼い子どもたちは下痢によって脱水症状に陥り命を落としています。

そして、水汲みのために数十キロ歩かなければならない子どもたちは、学校に行く時間や友だちと遊ぶ時間を奪われています。

10人に1

世界では8億4,400万人もの人々が、安全で衛生的な水を利用できていません。

毎日900

不衛生な水が原因で、下痢性の病気になり、5歳を迎える前に命を落とす子どもは毎日900人以上にのぼります。

23億

世界では23億人が、衛生的なトイレを使用できない環境に置かれています。

水衛生のための総合的なアプローチ

安全な水が手に入らないため、また、手洗いやトイレ使用の習慣が定着していないために下痢が原因で命を落とす子どもたち。水汲みに何時間もかかるため、学校へ通えない子どもたち。

安全な水と衛生的な環境が実現すれば、子どもたちの健康が守られ、学校へ通うための時間も確保できるようになります。「水」と「衛生」の支援で重要なのは、地域の人にその大切さを理解してもらい、参加を得ながら進めること。完成した井戸やトイレが、住民自身によって大切に使い続けられるためにも不可欠です。

例えば、井戸などの設備を作ればすべての問題が解決するわけではありません。コミュニティが施設を運用、修繕するためのノウハウを同時に育てることが「水」支援の課題です。

私たちの水衛生への取り組み

地域の人々が主体の水衛生改善プログラム

ワールド・ビジョンは支援地域の人々とともに、トイレ整備のほか、井戸や貯水タンクの設置等の活動を行っています。また、支援地域の人々が主体的に、水資源を有効にまた持続的に管理できるよう、「水委員会」などの住民組織の立ち上げや運営を支援しています。

このような水衛生プログラムを教育、保健、栄養、生計向上等の取組みとともに行うことで、安全な水と衛生的な環境が、持続可能な形で貧しい地域に住む人々に届けられています。

10秒に1人にきれいな水を届けています

ワールド・ビジョンは2030年までに、すべての人が安全で衛生的な水を利用できることを目指しています。そのために「2020年までに10秒に1人に安全な水を届けられるようになる」という具体的な目標を掲げ、無事に達成することが出来ました。いまこの時も、10秒に1人にきれいな水を届け続けています。

貧困、紛争、災害。世界の問題が複雑に絡み合って、
子どもたちの健やかな成長を妨げています。

今あなたにできること、一日あたり150円で子どもたちに希望を。

あれから1年...
泥水を飲んでいたチャリちゃんはいま?

往復6kmの険しい道を、毎日3時間半かけて水汲みをしていたチャリちゃん。
泥水を飲むしかなく、よく病気になっていました。あれから1年、チャリちゃんはどうしているでしょうか?

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