2015.02.23
地震、台風、火山噴火等、日本は古くから様々な自然災害に見舞われ、毎年多くの犠牲者が出ています。災害の爪痕はすぐには消えず、人々が元の生活を取り戻すのに、長い月日を要するケースが数多くあります。世界でも、毎年2億人もの方々が被災し、自然災害による経済損失は年間平均1,000億ドルを超えるとも言われています。
このように、世界で問題となっている自然災害の脅威に立ち向かうため、国際的な防災戦略を話し合う「第3回国連防災世界会議」が、3月14日(土)~18日(水)、宮城県仙台市で開催されます。193の国連加盟国と国際機関、NGO等が参加し、新しい防災の行動枠組みを策定します。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、この会議に、チャイルド・スポンサーシップによるインドネシアとモンゴルの支援地域で、防災・減災活動に取り組む2人のチャイルドを招きます。チャイルドたちは、ほかの子どもたちとともに、この会議で策定される新しい行動枠組みの対象に子どもを含めるよう、世界のリーダーに訴える予定です*。
【モンゴルのルブサンシャラブ君】
ルブサンシャラブ君(14歳)は、たびたび大きな山火事に見舞われる、森に面した地域に住んでいます。ルブサンシャラブ君は防災訓練指導員養成講座を受講し、学校での防災訓練で指導員として活躍しています。また、学校の仲間とともにボランティアチームを立ち上げ、山火事で被災した家庭を支援しています。ルブサンシャラブ君は、「講座で学んだことや学校でクラスメイトに教えていること等、僕の経験をみんなと共有できたらと思います」と語ります。
【インドネシアのユディアント君】
ユディアント君(15歳)は、干ばつが頻発する地域(東スンバ県)に住んでいます。様々な地域活動を行う子どもグループのリーダーを務め、地域の干ばつについても、子どもの視点から取り組みを開始しています。ユディアント君は、「防災や減災についてもっと多くのことを学ぶため、積極的に会議に参加したいです。また、僕たち子どもが災害についてどう考えているか、防災・減災にどう貢献できるか、という点について声を上げる機会が持てたらと思います」と語ります。
多様なバックグラウンドを持つ子どもたちがどのようなディスカッションを展開し、その結果どのような施策がまとまるか、ワールド・ビジョンは引き続きレポートしていきます。
★モンゴルのルブサンシャラブ君を迎えて、3/10(火)、東京でWVカフェを開催します。
詳しくはこちらをご確認のうえ、ぜひご参加ください!
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*2月13日に発表にした本ニュースの内容に誤りがありましたので、下記のとおり訂正させていただきました。
大変ご迷惑をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。
【誤】彼らは、ほかの子どもたちとともに、この会議で策定される新しい行動枠組みの対象に子どもを含めるよう、
世界のリーダーに訴え、「子ども憲章 -子どもによる子どものための防災(災害リスク軽減)行動計画(仮)」を発表する予定です。
【正】彼らは、ほかの子どもたちとともに、この会議で策定される新しい行動枠組みの対象に子どもを含めるよう、
世界のリーダーに訴える予定です。
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