2011.05.06
東日本大震災から間もなく2カ月。地震発生2日後には被災地入りして支援活動を開始したワールド・ビジョン・ジャパンはこれまで、主に宮城県と岩手県で70,899人に支援を届けてきました。被災地の方々が必要とする緊急支援物資を迅速に届けるとともに、子どもの未来を救うことを目指す団体として、特に子どもたちの必要に応える支援を実施してきました。
① チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)「ぜんいんしゅうごう!」で子どもたちの心のケア
② 子ども目線の支援
③ 世界の子どもたちから、応援メッセージが
④ 学用品支援で、笑顔の新学期
被災して精神的にも不安定になりがちな子どもたちに、安心して遊び、話ができる場を提供するCFSの活動は、国連機関および国際NGOが世界の紛争、災害発生地で実施しており、その効果は国際的に知られています。大震災発生まで、計4年半パキスタンとミャンマーの現場で従事してきた山野スタッフを中心に、地元の中、高、大学生の子どもたちもボランティアとして参加し、一緒に活動を進めてきました。
これまでに、宮城県登米市と南三陸町の4カ所でのべ127名の子どもたちが参加しています。おままごとのなかで、津波で流されてしまったペットの犬が出てきたり、お店屋さんごっこではしばらく食べられていない好物がたくさん出てきたり、遊びの中かから、子どもたちの心が垣間見えています。
■ CFSに参加している子どもたちからの声
「サッカーが楽しかったです。いつもはミニゲームばかりで、こんなに大勢でサッカーをすることがないので、とても楽しかったです」(こうせい君 小5)
「小さい子どもたちと遊ぶことで、心を通い合わせることが楽しいです。これからも今日みたいに、震災であまり体を動かせていない子どもたちと、遊んであげたいです」(ボランティアとして参加した ちひろさん 高1)
南三陸町の小・中学校に、計50台の仮設トイレを届けました。
小さな子どもたちも安心して使えるように選んだ親子便座(写真)は、現地の子どもたちと先生方にとても喜ばれています。
通常は、日本の皆さまのご支援で、途上国の子どもたちのために支援活動を行っているワールド・ビジョン・ジャパン。今回の大震災では反対にインドネシア、タイ、ラオス、バングラデシュ、エルサルバドル、エチオピア、スワジランドなど、世界22カ国の子どもたちから応援メッセージが届き、日本の子どもたちを励ましています。
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4月21日(木)の学校再開に合わせ、気仙沼市の小学校10校、中学校3校に通う子どもたち2,695人に、学用品を支援しました。また5月10日(火)には、南三陸町のすべての小・中学校に通う子どもたち1,183人(うち小学生708人、中学生475人)にも、同様の学用品を届けます。対象校や提供品目については、宮城県庁、また県内で活動する他のNGOと連携し、内容に差が出ないよう調整しています。
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ワールド・ビジョン・ジャパンでは、これまで培ってきた国内外における緊急人道支援の経験を活かしながら、今後約2年間にわたり、被災した子どもたち、人々の復興を支援していきます。
ワールド・ビジョンの東日本大震災支援活動について、30分番組がBS12ch(TwellV)で放映されます
5月 4日(水) 21:30~22:00 5月10日(火) 17:30~18:00 5月14日(土) 17:30~18:00
5月19日(木) 17:30~18:00 5月30日(月) 17:30~18:00
物資および現地派遣ボランティアの受け入れについて
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、物資および現地派遣ボランティアの受け入れを行っておりません。
子ども保護の観点から事業地への訪問はご遠慮いただいております。
現地での活動ボランティアにつきましては、現在募集しておりません。