2012.05.18
5月5日、ワールド・ビジョン・ジャパン(以下WVJ)がスリランカのキリノッチ県で実施している北部帰還民生計回復支援の事業地を、岡田克也副総理が訪問して視察されました。
視察にはスリランカ政府側のバシル経済開発大臣、ダグラス伝統産業および小企業開発大臣、チャンドラシリ北部州知事らも同行されました。
岡田副総理は支援によって乳牛を受け取った家族を訪問されました。一家の母親は内戦中に夫を亡くし、女手一つで3人の子どもを育てていますが、牛乳を売ることによって、子どもたちを学校に行かせることができるようになりました。
副総理が「10年後にはどうなっていたいですか」と質問されると、母親は「牛をたくさん増やしたいです」と嬉しそうに夢を語ってくれました。
また、岡田副総理は末っ子の男の子に、「しっかり勉強してね」と言葉をおかけになっていました。
スリランカは26年にわたる内戦が2009年に終結し、復興への道のりの途中にあります。WVJはジャパン・プラットフォームの助成金によって、2009年からスリランカ北部で、社会的に弱い立場にある方々を主な対象とした緊急人道支援を実施しています。
2012年5月までに1万3千以上の世帯に支援を届けてきました。岡田副総理歓迎のために集まっていた村人の一人は「私の家庭では支援によって農業用ポンプを受け取りました。家族みんなで野菜を育てて生活できるようになったので、日本の人たちにお礼を言いたかった」と話してくれました。