カンボジアに住むソリカちゃん(12歳)。4つの仕事をかけもち、耳が不自由なお父さんと支え合って生きています。
朝4時に起きて朝食の準備をし、食べ物を少し口にしただけで、お父さんと新聞を売りにバイクで出かけます。お店の人の言葉を、筆談でお父さんに伝えます。 耳が聞こえないせいで、うまく交渉ができないお父さんを助けたくて、手伝いはじめました。
新聞の仕事の後は、バイクタクシーの仕事をします。金額を誤魔化されないようにお客さんとの交渉を手伝います。
早朝の仕事を終えて学校へ。
正午までの授業を終えると再び働きます。
屋台で仕事をしてお金をもらいます。食器洗いや物売り、料理を作って売る仕事です。 仕事は夜まで続きます。
屋台の仕事を終えると、休む間もまくベビーシッターの仕事へ行きます。 小さな子どもに夕食を食べさせてあげます。ソリカちゃんは朝ごはんを少し食べたきり。一日何も食べていません。
すべての仕事を終え、家に向かうのは夜の11時すぎ。お腹が空いて、疲れきっています。
ソリカちゃんは、どんな時でも明るく生きるお父さんを見てきました。決して弱音をはきません。
しかし、2人の生活は限界に近づいています。
ソリカちゃんとお父さんは大切にしていることがあります。
それは、どんなに生活が苦しくても、時間がなくても、勉強をつづけること。
家の壁に、びっしり並んでだ文字や数字は、お父さんが彼女の勉強のために書いたものです。
ソリカちゃんが学び続けることは、二人の「希望」なのです。
学校には通えているけれど、「疲れて寝てしまうこともあるの」とソリカちゃん。
夢は学校の先生になること。
「小さい子どもたちに読み書きや歴史を教えてあげたいの」とソリカちゃん。
それはお父さんの願いでもあります。
「先生になる夢を叶えてほしい。貧しい子どもたちを助けることができる先生になってほしい」
しかし、ソリカちゃんの頑張りだけでは、その夢をいつまでも守ることは厳しいのです。
貧新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延により、貧困に苦しむ子どもの数は、2019年以降新たに1億人増加したと言われています。* ウクライナ危機の経済・社会への影響もあいまって、途上国で暮らす子どもたちの状況は、厳しさを増しています。
そのような子どもたちが、未来を夢見て健やかに成長できるよう、継続して支援するプログラムが、チャイルド・スポンサーシップです。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、未来を夢見る子どもたちに支援を届けるため、「"何か"はきっとできる」キャンペーンを実施します。11/1(火)~12/26(月)の期間、チャイルド・スポンサーシップに参加くださる3000人のチャイルド・スポンサーを大募集します。
厳しい状況の中で懸命に生きる子どもたちのために、「"何か"をしたい」という、皆さんの気持ちをアクションが、子どもたちの未来につながります。
ぜひ、このキャンペーンを通して、チャイルド・スポンサーシップにご参加ください!
*UNICEF 2021 "Preventing a lost decade: Urgent action to reverse the devastating impact of COVID-19 on children and young people