【アフガニスタン】強い地震が人々に甚大な影響をおよぼしていることに深い懸念を表明します

(2022.06.24)


6月22日早朝にアフガニスタン南東部で発生した地震により、1,000人以上が死亡、1,600人以上が負傷したことを受け、過去20年間同国で支援活動を進めてきたワールド・ビジョンは、アフガニスタンの人道状況の悪化に懸念を表明します。

「私たちは、極度の貧困、干ばつ、政治・経済・治安の悪化に苦しむ同国で、この地震がもたらす惨状を深く憂慮しています。この地震は、すでにぜい弱な環境にある数十万人もの人々にさらなる影響をおよぼし、その苦しみに拍車をかけています」ワールド・ビジョン・アフガニスタンの事務局長代理、ラリサ・クレパックは言います。

「今回の地震は、すでに大変な飢餓と経済崩壊に直面しているこの国での、最新の災害です。地震が発生した地域は、私たちの人道支援パートナーが活動している国の東部の遠隔地にあります」

最新の報告によると、1,000人以上が死亡、1,600人が負傷し、村全体が破壊されたことが確認されています。しかし、死傷者の数は増加の一途をたどっています。現在、ヘリコプターで負傷者を他県の病院へ搬送したり、倒壊した家屋から生存者や犠牲者を救出したりする等の活動が続いています。首都カブールでも地震が発生しましたが、死傷者は報告されていせん。

クレパックは続けます。「アフガニスタンの医療体制はすでに限界に達しており、この地震でさらなる懸念が高まります。病院や医療センターは、地震で負傷した人々で溢れかえっています。アフガニスタンでは、人口の半数以上が貧困状態にあり、2,000万人以上が食料不足に苦しんでいます。人道危機はすでに収拾がつかない状態にあります。私たちは、政府や国際的な援助機関に対し、人命救助活動を継続するための資金援助と、活動を進めるためのサポートを迅速に拡大するよう要請します」

「ワールド・ビジョンの活動は、アフガニスタン西部に集中しており、数十万人の命を守るため、現在、緊急食糧支援を行っています。しかし、アフガニスタンの子どもたちの多くはいまだ困難に直面しており、資金援助の拡大が必要です。この恐ろしい地震に巻き込まれた子どもたちと地域のリーダー、そして彼らの支援に駆けつける人々のために祈ります」とクレパックは述べました。



[2023.10.10加筆]
2023年10月7日日本時間午後、アフガニスタン西部ヘラート州でマグニチュード6.3の強い地震が発生、また、強い余震も複数回発生し、ヘラート州を中心に被害が拡大しています。アフガニスタン西部ヘラート州で起こった地震で被災した子どもたち、人々の命を守るために対応していきます。
緊急な支援を必要とされている人々に対して「アフガニスタン地震緊急支援募金」にご協力ください。

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