【報告】高校生カンボジアツアー (Youth for Change Conference)

(2017.1.11)

各国の参加者が、自国の文化紹介などを通して交流を深めた、カルチャーナイトの様子

2016年12月8~11日、ワールド・ビジョン主催のユース(若者)向けリーダーシップ・プログラムYouth for Change Conference(以下、カンファレンス)がカンボジアで開催され、日本からも2名の高校生が参加しました。グローバル社会において、「変革の担い手」として世界で活躍するユースを育てることが目的です。

カンファレンスには、アジアの7カ国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、フィリピン、韓国、台湾、日本)から約60人のユースが集まり、基調講演やグループワーク、ディスカッション、異文化交流などを通して、「変革の担い手」への一歩を踏み出しました

カンファレンスのハイライト動画

カンファレンスの内容

4日間のカンファレンスは、様々な分野の専門家によるセ基調講演、ワークショップ、現場視察、アクションプラン作成と盛りだくさんの内容でした。セッションでは、ジェンダー、経済開発、平和構築、変革者の担い手になることについて学びました。


「改めて平和について考える機会になりました」

「みんな(ほかの国からの参加者)、自分の国の問題をしっかり分析していて、すごいと思いました。日本と違う考え方も新鮮!」

日本から参加した二人は、他の国からの参加者と交流を深めながら、楽しく参加しました。

ワークショップでは、ソーシャルメディアの活用や多様性の理解、社会的不公正等について実践的な学びを深め、現場視察では、チャイルド・スポンサーシップのポニャー・ルウ地域開発プログラムやスラム街で活動するユースクラブを訪問しました。

グループごとに「アクションプラン」を作成しました
参加者がそれぞれの国の文化を紹介しました
現場視察でスラム街を視察しました

参加した高校生の感想

中島さん (玉川聖学院高等部 2年生)

私がこのツアーに参加したのは、将来NGOで働きたいと思っているからです。「将来何が出来るのか」、「何をするべきなのか」を、ツアーの中で見つけたいと思いました。平和構築やジェンダー論について関心があったので、そのテーマについて特に学びたいと思っていました。

様々なセッションの中で、異なる国のユース達とディスカッションする機会がありました。

ジェンダー論の中では、『男らしく、女らしくとは何か』についてディスカッションしました。もちろん、同じ考えも出てきましたが、国ごとに違う考えが出てきたのが興味深かったです。また、平和構築のセッションでは、戦争などを経験している人が減っている中で、私たち世代が、戦争の悲惨さや残酷さをどのように受け継いでいくかが、大きな問題だと感じました。

これらの問題を解決できるようになるために、まずは、英語力と知識を身に付けたいです。また、初めて発展途上国に行き、少しは現状を理解することができたので、この経験をこれからの生活に活かしていきたいです

インクランさん (玉川聖学院高等部 2年生)

カンファレンスに参加するきっかけとなったのは、学校で履修している「国際教養」の授業です。そこで学ぶ世界の紛争や内戦、貧困の状況を、純粋にもっと知りたく、生で見てみたいと思っていました

カンボジアに着いて、車でホテルに向かう途中、道路の脇に赤ん坊を抱いて立っていた小さな女の子がいました。その子の無表情な眼差しはとても印象的で、私は、自分には何も出来ない情けなさと悲しさで複雑な気持ちになりました

しかし、カンファレンスを経て、私の考えは変わりました。「何もできない訳ではない。何かできることがある。そのような時代を作っていくのが、私たち若い世代なんだ」と、強い使命感を持てました。

私たちができる最低限のこと。それは、積極的に色々なことを知り、それを小さいコミュニティからでも、伝えることです。ここで学び、感じた経験を、その場で終わらせず、新しい持続可能な平和な世界の担い手として、積極的に伝え、行動していきたいです

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