11月20日は「世界子どもの日」~メッセージをいただきました!~

2014.11.18

「世界こどもの日」は、25年前に「子どもの権利条約」が生まれた日

11月20日は、「子どもの権利条約」が採択されたことを記念する「世界子どもの日」。「子どもの権利条約」は、子どもの基本的人権(生きる権利、守られる権利、育つ権利、参加する権利)を国際的に守ることを目指して、25年前の11月20日に国連で採択されました。

ワールド・ビジョン・ジャパンは、「子どもの権利条約」誕生から25周年を記念して、皆さまに「子どもの権利」について理解を深めていただくきっかけになることを願い、「子ども」や「権利」のために活動されている方々にメッセージをお寄せいただきました。

心のこもったメッセージの数々をご紹介します!

勉強が大好きと話す女の子(ネパール)

「子どもの権利実現は大人の責任。

日本では、「家庭で育つ権利」(20条)を奪われ、
児童養護施設などの施設に不必要に収容中の子どもたち
(なんと保護者に養育されない子の9割近く!)に、
里子・養子となれる道を、 と頑張っています。

世界では、紛争地で学校が軍/武装勢力に収容/利用されるのを防ぐ
「ルソンガイドライン」の採択に向けて努力中。

マララさんのノーベル賞受賞は大きな勇気になりますね!」

(国際人権NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表 土井香苗さん)

校庭で元気に駆け回る子どもたち(スリランカ)

「世界じゅうの、今生きている子どもたちと
これから生まれてくる子どもたち
皆、それぞれの個性が認められ
この地球で生きることの美しさを、実感できますように。

この願いは、私が生きる指針でもあります」

(エシカルジュエリーブランドHASUNA Co.,Ltd. 代表 白木夏子さん)

紛争が続くシリアの子どもたち

「貧困にあえぐエチオピアの村で、
紛争下にあるシリアの避難所で、
人身取引が多発するカンボジアの国境で、
子どもたちは懸命に、それぞれの命を生きています

'もし、私がその子だったら'

そう考えてみてください
子どもたちを取り巻く問題が、他人事ではなくなるのではないでしょうか

すべての子どもたちが
「生きる」「育つ」「守られる」「参加する」権利を持っていること
今ある小さな命を守ることが、未来を守り育むことにつながること

ぜひ、一緒に考え、一緒に行動してほしいと思います」

ワールド・ビジョン・ジャパン 親善大使  ジュディ・オングさん

ドミニカ共和国の女の子

「子どもたちの笑顔の連鎖が世界中に広がったら、どれだけの喜びになるでしょう!
この上ない幸せだと思いませんか?
最低限守られるべき権利が守られず、子どもたちの苦しく、悲しい顔を見るほど辛いものはありません。

厳しい環境に置かれている子どもたちは、一生懸命に生きています。
子どもたちが大人になった時、自分自身で道を切り開いていけるように、
心の声を静かに聞いて、SOSの声が聞こえたら、
すぐに手を差し伸べられるような世界にしていかなくてはならないですね。
そのためにも、最低限の子どもの権利を守っていく努力を、大人たちは怠ってはいけません。

いつの日か、子どもたちの大きな笑い声が、音符になって唄になるような、
安心して生きていける社会になったらいいなぁ、とそう願っています」

ワールド・ビジョン・ジャパン親善大使 酒井美紀さん

ウガンダの子どもたち

「日本では「子どもの権利条約」は1994年に批准され今日に至りますが、
どれだけの人がこの内容を知っていますでしょうか?
毎日のように流れる悲しいニュースを耳にする度に心が痛みます。
本来ならば、平和と安全を享受するべき子どもたちが、
銃を持たされ悲惨な光景を目前にし、夢も希望も見ることができずに、
命からがらに生き抜いているのが現実です。

「温かい愛」を教えてあげられる大人たちがいない。
温かい愛を知らずに育った子どもたちが作る世界はどうなると思いますか?
きっと愛がナイフや銃に変わるでしょう。

これからの未来を変えていくのは子どもたちなのです。
今一度改めて「子どもの権利条約」を全ての大人たちがきちんと理解し、
守り、伝えていかなければいけない、と私は強く思います。
人間が本来持っている「優しさ」が一番強いという事、そこに武器は必要ないはずです。
温かい愛を持った子どもたちを育てることが私たち大人の責任ではないでしょうか?

私は愛で満ち溢れた平和だけを望みます」

(女優・モデル、チャイルド・スポンサー 松本莉緒さん

お母さんにあやされ嬉しそうな赤ちゃん(カンボジア)

「自分が母になった日のことを、今でも思い出します。
生まれたばかりの子どもが、
どんなに無垢で、純粋で、弱くて、まぶしくい存在だったかを。

子どもには、生まれる国も、親も選ぶことはできません。
だからこそ、どんな場所に生まれた子どもにも、みんなに等しく、生きる権利、
幸せになる権利が持てる世界であるべきはず。

一人ひとりができることは多くはないけれど、ひとりひとりができることから始めないと世界は変わりません。
今、自分にできることを、改めて考えてみたいと思います」

                                 (日経BP社 エコマム編集長  久川桃子さん)

ザンビアの子どもたち

子育て情報誌「kodomoe」(コドモエ)では、
「世界の子どもたちは、今どんなふうに暮らしているの?」
と題した記事を組みました(2014年8月号)。
そこで各国の子どもたちの生活の様子や将来の夢を紹介したところ、
大きな反響がありました。

今の日本に暮らしていると、「知らない」ままで過ぎていくことがたくさんあります。
世界の果てには、8時間もかけて、30kmも走って学校に通う子どもたちがいる。
その事実を、まずは「知る」こと。
それが、子どもたちの未来を少しずつ明るいものにしていく
大切な一歩になるはずです。

「子どもの権利条約」が誕生してから25周年、
この間、世界の子どもたちをずっと支援してこられた
ワールド・ビジョン・ジャパン様のご尽力に、心より敬意を表します。

(株式会社白泉社 kodomoe編集長  森綾子さん)


※関連記事:
「子どもの権利条約」25周年 記念連載① (2014.10.21)
「子どもの権利条約」25周年 記念連載②~育つ権利~ (2014.11.19)


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