(2022.03.07)
2011年3月11日に発生した東日本大震災から間もなく11年が経ちます。
ワールド・ビジョンでは、震災発生2日後に被災地へスタッフを派遣して以来、子どもたちが将来への希望を抱いて成長できるように主に宮城県南三陸町、気仙沼市、岩手県宮古市で、297,222人を対象に緊急復興支援をお届けしました。
南三陸町では、緊急期の物資支援のほか、子ども支援にも力を入れて活動しました。町内の小・中学校へのおかず給食の支援や奨学金の支給、また「ジュニア・リーダー」と呼ばれる地域の子どもたちとともに「南三陸町まちづくりプロジェクト」を推進し、佐藤町長に提案書を提出しました。
2022年1月20日、宮城県南三陸町 町長の佐藤仁様、南三陸町総務課長の及川明様がワールド・ビジョン・ジャパンの事務所を訪問くださり、南三陸町でのワールド・ビジョンの活動についての感謝状と記念品(「きりこ」の透かし彫りが美しい南三陸杉の楯)をお贈りくださいました。
「南三陸町の今の姿があるのは、支援くださった皆さんのお陰です。どん底だったところに手をさしのべてくださって本当にありがとうございました」
佐藤町長からは、こうお言葉をいただきました。
「南三陸町で活動できたのは、佐藤町長がワールド・ビジョンを受け入れてくださったからこそです。南三陸町は私たちスタッフにとっても特別な場所になりました。コロナが落ち着いたら、ぜひ南三陸町に伺わせてください」
ワールド・ビジョン・ジャパン事務局長の木内から同町への思いをお伝えしました。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、東日本大震災以降、国内の支援団体と連携しながら、厳しい環境にある日本の子どもたちに寄り添ってきました。長引くコロナ禍において、日本でも経済状況の悪化による生活困窮が、子どもたちの生活に甚大な影響をおよぼし続けています。
特にひとり親世帯への影響は大きく、収入減少やそれによる食費削減、また、お腹いっぱいに食べられないことや栄養の不足・偏りによる健康への影響が深刻です。さらに、食事だけでなく、さまざまな体験や学びの機会の喪失など、子どもたちが心身ともに健やかに成長するための環境が脅かされています。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、このような状況にある子どもたちにより多くの支援を届けるため、2020年から開始していた活動を拡大することを決定。2022年3月11日より、皆さまからの募金の受け付けを開始しました。