(2020.08.11)
2020年は、私たち、誰もが想像もしていなかった環境での生活になりました。今もし私たちが子どもだったら、現状をどういう気持ちで過ごしているでしょうか。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査、景気後退、社会状況、自然災害は、子どもたちの目にはどのように映っているのでしょうか。
世界が混沌としていると見ているのか、あるいは何か新しい視点を持つようになったのか。ワールド・ビジョンが支援活動を行っている地域の7人の子どもたちが、自分たちの想いを話してくれました。
午前7時から午前11時までが食糧などの配給を受けられる時間帯です。今一番心配なのは試験です。ぼくは9年生で、今度10年生になります。ぼくは自分に高い目標を設定しました。10年生の試験で95点以上を取り、警察官になりたいです。でも、感染症が広がっている中、どうすればいいのかわかりません。
感染が怖くて、すべてが不確実です。ワールド・ビジョンが地域の子どもたちに手洗いの仕方を教えてくれたことをうれしく思います。今は、手洗いの方法を知れたことが一番役立っています」
サイクロンのような自然災害の過去の経験から、災害時には多くの子どもが児童虐待、児童売買、身体的暴力、性的虐待、児童婚の被害者になることが分かっています。そのような問題を防ぐためにお互いに連絡を取り合っています。
私は、ワールド・ビジョンの活動の中で、子どもフォーラムの代表を務めています。もし児童虐待の報告があれば、自治体の児童福祉事務所や女性福祉事務所に報告します。私たちは以前も一緒に活動したことがあり、良い連携ができています」
「私たちにはもう食べるものがありません。母はエンパナーダ(具入りのパン)を売りに行くことも、兄は仕事に行くこともできません。私の叔母といとこは私たちと同じ状況です。母は叔母たちを助けたいと思っていますが、仕事に行けないので、どうすればいいのかわかりません。
私が最も恐れているのは、家族が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染することです。家族の誰も病気にならないように、特に妹には元気でいてほしいと思っています」
でも、家族と一緒に過ごす時間が持てていることは良いことだと思います。以前は家族みんなのスケジュールがバラバラで、友だちと過ごすことを優先していました。今は家族みんなが家にいます」
「学校が閉鎖されて2カ月になります。学校が休みなので、毎日朝起きて、ベッドを整えて、お皿を洗ったり、家事をしたり、弟と遊んだりします。それから少し休んで勉強しています。
外出ができないため、青空聖歌隊の練習も中断しています。練習に行けなくて残念です。みんなと歌えなくても、家で歌っています。歌を歌っていると、この状況から遠く離れているような気がして、静寂が流れてきて、ホッとします 」
「今は缶詰を食べることが多いです。私は学校に行けないのが寂しいですが、先生がいつも私に親切なので先生に会えないのが一番寂しいです。私たちが退屈しているとき、私の姉ジェイドは先生役をして、私と弟は彼女の生徒役をして遊びます」- エリカ
「家から遠くに行けないため、友だちとも遊べず、ほとんどの時間を家族で過ごします。毎日同じものを食べています。お母さんは仕事に行けないので収入がありません。この大変な時期に私たちが得られるすべての助けが必要です。皆さんが私たちを忘れずに覚えていてくださっていることを願います」- ジェイド
チャイルド・スポンサーシップは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響があるこの時も、子どもたちのための活動を継続します。